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ご都合主義な官能小説
「こんな都合のいい話あるわけねーじゃん!」 「いいんです!そーいう小説なんですから!(力説)」www 基本的にハッピーエンドの官能小説を書いてます。 座右の銘は『ご都合主義万歳!』www

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「うきゃっ!?」

 押し倒された魅音が可愛らしい悲鳴を上げた。

「今度は俺の番だぜ、魅音」
「ふぇ? ちょ、ちょっと圭ちゃん・・・あ、んああぁん!」

 圭一の右手が魅音の花弁を優しくなぞり、魅音は艶を含んだ声を上げた。
 既にそこは高い熱を帯び、ぐっしょりと蜜で濡れそぼっていた。
 刺激するたびに熱い蜜が圭一の指に絡み付き、同時に魅音の全身を熱い快感が走り回る。
 くちゅり、くちゅり、くちゅり。
 魅音の花弁が、圭一の指の動きに合わせて鳴き声を上げる。

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「ハイ圭ちゃん、あ~ん♪」
「あ~ん・・・」

 とある月曜日の雛見沢分校。
 いつもの様に訪れた昼休みで、魅音は愛情をたっぷり詰めた弁当をかいがいしくせっせと圭一の口の中へと運んでいた。
 圭一は何もしていない。箸も持たずに魅音が口元に運んでくれるのを待っているだけだ。

「まるで、餌を運んでくるのを待っている雛鳥のようなのです」

 くっ付けた机で共に食事をしていた梨花が、淡々と感想を口にした。

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 この話は、圭恋し編の4、『魅音の困難』の裏側にあたるお話です。
 何故、圭一がコンドームを購入・準備し、自分から魅音に迫ったのか、その辺の裏事情が書かれています。
 メインキャストは悟史×詩音で、圭一と魅音が初Hをした日の夜の出来事です。


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「ふぅっ・・・! こんなもんか。魅音! こっちは終わったぜ!」
「こっちも終わりだよ!」

 日曜日。
 弁当持参で必殺お掃除人と化した圭一と魅音は、丸一日をかけて小屋の中も外も徹底的に掃除をした。 結果、薄汚れていた小屋は見違えるほどに綺麗になったのだった。
 外壁や屋根の上まで徹底的に磨いたのだから、半端な気合ではない。
 小さな小屋なので、夕方前には掃除を完了する事ができた。
 木漏れ日が小屋の窓から入り込み、優しい空間を演出している。実にいい雰囲気であった。
 魅音も圭一も、そんな小屋の姿を見て、自然と笑みがこぼれるのだった。

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 圭一と魅音が結ばれてから、二週間ほどが経ったある日の事。
 場所は詩音と悟史が住む興宮のマンション――。

「え~~~っ!? それじゃあお姉、まだ一回しか圭ちゃんとエッチしてないんですかぁ!?」

 何度目になるのか、またも詩音の素っ頓狂な声が部屋の中に響いた。
 魅音は肩をすくめ、上目遣いで詩音を見る。

「何やってるんですか、お姉! やっと一線越えたっていうのに! 更に体の結び付きを強くする為にバンバンやっちゃうのが普通でしょう!!」

 ガラステーブルをバンバン叩きながら、姉に食ってかかる詩音。
 テーブルの上の紅茶が零れそうになるのに気付いて詩音は叩くのを止めるが、口をへの字に結び、釣りあがった目で姉を睨みつける。
 魅音は涙目になりながら懸命に説明を開始した。

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「お帰り、魅音」
「お母さん!? どうしたの急に」

 興宮から自宅まで急いで戻ってきた魅音は、母親の園崎茜が居る事に驚いた。

「圭一君と上手くいってるのか気になってねえ。で、どうなのさ、最後までいったのかい?」
「な、な、なに言って・・・!」
「いいんだよ、隠さなくても。あたしは応援してるんだよ? 圭一君は中々見所がある子だからね、あんたの相手には勿体無いくらいさね。実際、どこまでいったのさ?」

 茜は笑顔で魅音の顔を覗き込む。
 興味津々といった感じで、実に楽しそうである。

「お、お母さん! う~・・・そ、その・・・まだ何も無いっていうか・・・」
「そんな事じゃないかと思ったよ。あんた、それでもあたしの娘かい? 惚れた男の一人や二人、さっさと物にしちまいな」
「私はお母さんほどの度胸は無いの!」
「やれやれ。で、今日も行くんだろ?」
「そうだけど・・・」
「じゃあ、今日で決めちまいな」
「え!?」
「今日はあたしが家にいるからさ、何も心配しないでお泊まりする覚悟で行ってきな。もう日が無いんだろ? こんなチャンス、滅多に無いんだから」
「お、お母さん・・・」

 見詰め合う母と娘。
 母の眼には、『分かっているわ、何も言わなくていいのよ』という慈愛の光が宿っている。
 が、娘の眼はその裏にある物を見抜いていた。

「お母さん・・・実は面白がってるでしょ」
「あれ、ばれたか」
「もぉ~・・・!」

 楽しそうに笑う茜を見て、魅音は頬を膨らませた。

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