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ご都合主義な官能小説
「こんな都合のいい話あるわけねーじゃん!」 「いいんです!そーいう小説なんですから!(力説)」www 基本的にハッピーエンドの官能小説を書いてます。 座右の銘は『ご都合主義万歳!』www

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 翌日の火曜日、圭一の留守番一日目。
 この日の圭一の朝食と弁当は出立する前に母親が用意してくれていたので、魅音の出番は無かった。
 今日の夕食から、魅音の通い妻としての一週間が始まる事になる。
 圭一の家で夕食と翌日の朝食を作り、帰宅した翌朝には自分と圭一の弁当を作り、学校が終わったらまた圭一の家に行って夕食と翌日の朝食を作る。
 一週間という期間限定とはいえ、なかなかハードなスケジュールである。
 それでも魅音は上機嫌だった。圭一をソノ気にさせてイクとこまでイッちゃおうという目的よりも、純粋に圭一の面倒を見る事ができるのが嬉しいのである。
 学校が終わると、魅音は一旦帰宅して準備を整えた。
 服を着替え、下拵えを済ませた料理をテキパキとタッパーに詰める。

「よし! 準備万端整った! ま、今日の所はふつーに炊事をした方がいいよね。いきなりブルマやましてや裸エプロンなんてやったら、圭ちゃんに引かれちゃうかも知れないもんねぇ」

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

「まずは、圭ちゃんをその気にさせなきゃいけないんだけど・・・。圭ちゃんて、メイドとか好きっぽいのよねぇ、監督の影響かな。これなら、衣装は幾つかあるし・・・ん、は、裸エプロン!? うわ、ちょっと、こんな恥ずかしいカッコできる訳ないじゃん! それなら、まだこっちの体操服とブルマの方が・・・う~ん」

 自室の床にぶちまける様にして広げた数冊の本を前にして、魅音はああでもない、こうでもない、と頭を悩ませていた。

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「え~~~っ!? それじゃあお姉、まだ圭ちゃんとエッチしてないんですかぁ!?」

 詩音の素っ頓狂な声が部屋の中に響いた。
 それに萎縮したかのように、魅音が小さくなって呟くように答える。

「う・・・。そ、そうだけど・・・」

 不安げな子犬のような眼で、魅音は詩音を見た。
 ここは興宮のとあるマンション。
 園崎魅音の双子の妹、園崎詩音が暮らしているマンションである。
 興宮へ買い物に来て、そのまま詩音の所に立ち寄った魅音。
 話は自然と、互いの恋人の事になったのだが・・・。

「まったく、お姉ってばこういう事に関しては本当に奥手ですねぇ」
「だ、だって、まだ付き合って一ヶ月だよ? 圭ちゃんだってせまったりして来ないし・・・」
「はぁ、そんな悠長なこと言ってたら、誰かに圭ちゃん取られちゃいますよ?」
「ま、まさか、そんな・・・あ、あはは・・・」

 引きつった笑いを浮かべる魅音。不安が増したようで少々顔色が悪い。

「私と悟史君なんて、そりゃあもー、毎日燃え上がっちゃってますよ~☆」
「ままま毎日ぃぃぃっ!?」

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 薄暗い部屋の中で、少年と少女は口付けを交わしていた。
 園崎魅音と前原圭一である。
 二人は全裸で抱き合いつつ、貪るように互いの口を求め合っている。
 圭一の舌と唇が、魅音の口腔を熱く、優しく吸い上げる。
 二人の舌が交わり、執拗に絡まりあう。
 口内の小さな、それでいて激しい熱はゆっくりと魅音の身体から力を燃やして消しさり、脱力させていった。
 その熱は魅音の脳髄にも伝わると、思考能力を燃やして僅かな事しか考えられないようにしていった。

「魅音、そろそろ・・・」

 圭一の言葉に、魅音は言葉は出さずコクリと頷いた。

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