薄暗い部屋の中で、少年と少女は口付けを交わしていた。
園崎魅音と前原圭一である。
二人は全裸で抱き合いつつ、貪るように互いの口を求め合っている。
圭一の舌と唇が、魅音の口腔を熱く、優しく吸い上げる。
二人の舌が交わり、執拗に絡まりあう。
口内の小さな、それでいて激しい熱はゆっくりと魅音の身体から力を燃やして消しさり、脱力させていった。
その熱は魅音の脳髄にも伝わると、思考能力を燃やして僅かな事しか考えられないようにしていった。
「魅音、そろそろ・・・」
圭一の言葉に、魅音は言葉は出さずコクリと頷いた。
園崎魅音と前原圭一である。
二人は全裸で抱き合いつつ、貪るように互いの口を求め合っている。
圭一の舌と唇が、魅音の口腔を熱く、優しく吸い上げる。
二人の舌が交わり、執拗に絡まりあう。
口内の小さな、それでいて激しい熱はゆっくりと魅音の身体から力を燃やして消しさり、脱力させていった。
その熱は魅音の脳髄にも伝わると、思考能力を燃やして僅かな事しか考えられないようにしていった。
「魅音、そろそろ・・・」
圭一の言葉に、魅音は言葉は出さずコクリと頷いた。
迎え入れる準備をとうに終えていた、魅音の濡れそぼる秘所に、彼の脈動する分身が侵入する。
魅音の背がのけぞる。
熱い固まりが自分の中に完全に入ったと思うと、それが自分の中を蹂躙するように動き始めた。
始めはゆっくりと様子を伺うように。
それの動きは段々と強くなり、そのペースは激しくなっていく。
時には一旦抜かれたそれは、魅音の身体の位置を変えて濡れながら火照りあげる淫裂を再び貫き、その奥にまで達しようとするかのように、激しく責め立てる。
恋しい男に貫かれるたび、魅音は自分の身体が彼に合わせて調整されているように感じていた。
圭一の望む身体に、圭一の望む感度に、圭一の望む動きを素直に受け入れられるように。
圭一の動きが加速し、彼の熱が魅音の熱と混ざり合う。
二人の熱が交わり、共に昇華するように頂点に達すると、魅音の蕩ける秘所の奥深くに圭一の灼熱の液体が注ぎ込まれた。
魅音の奥の空間に吐き出された液体はそこを満たし、それの熱と中に広がっていく感覚は魅音を内側から包み込み、身体を完全に支配した。
荒い息のまま二人は抱き合い、まどろみの中へと堕ちて行く。
堕ちる直前、見つめあった二人は笑いあい、身体の中の熱をなるべく長く持たせるように、互いの身体を寄せあった。
圭一は魅音の幸せな顔を見ながら、あの日の事を思い出した。
魅音が自分の気持ちに正直になった、あの日の出来事を。
前原圭一は困惑していた。
表情は微妙に引きつり、口も凍りついたように動きが鈍い。
『口先の魔術師』の異名をとるこの男が、である。
その原因は、彼の前で頬を染めてモジモジしている少女―――園崎魅音にあった。
魅音が一人だけ遅刻ギリギリで教室に入ってきたと思えば、まずその格好に驚いた。
爽やかな薄いブルーのワンピースに身を包み、下ろした髪にイルカをあしらった小さな可愛い髪飾りをつけていたのだ。
およそ普段の魅音からは想像出来ない、何処かのお嬢様風の出で立ちである。
その魅音がまっすぐ圭一のまえにやって来て言った言葉が、「圭ちゃん、あなたの事が好きです」であった。
いわゆる、“愛の告白”である。
「あ、あ~、スマン、魅音、もう一度言ってくれるか?」
「その・・・だから・・・、私、圭ちゃんの事が・・・ずっと好きだったの・・・」
圭一にとっては正に青天の霹靂であった。
男友達のように感じていたとはいえ、女の子からいきなり“好きです”と告白されれば、大抵の男は喜ぶものだろう。
場所がクラスメイト全員+教師のいる教室の中でなければ、だが。
教室の中が静寂に包まれる。
告白の瞬間、実にうまいタイミングでやってきた担任の女教師、知恵留美子がその動きを止めた。
席につこうとしていた竜宮レナが硬直する。
北条沙都子が惚けた顔で固まる。
岡村や富田をはじめとするクラスメイト達も動きが止まり、二人に視線を集中させている。
古手梨花だけはいつもと変わらぬ笑顔で、「にぱ~☆」と魅音と圭一を見ていた。
「え・・・っと。そ、そうか、分かったぞ魅音! これは何かの罠だな! 今日の部活で俺を嵌める為の伏線なんだろう! そうでなきゃ、もしや詩音か!?」
圭一が、お見通しだ! と言わんばかりに魅音を指差して吠える。
その瞬間、魅音の眼から大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。
「あ・・・あれ? み、魅音?」
「あ、あのね、私ね、もう自分の気持ちにウソつくのイヤなの。圭ちゃんと出会ってからずっと男友達みたいに振舞ってきた。それも本当の自分って事に変わりはないんだけど、好きな人には、やっぱり、女の子って見て貰いたいの・・・!」
魅音は涙を拭おうともせず、まっすぐに圭一を見つめてくる。
その瞳に、嘘偽りは全く感じ取れなかった。
「魅ぃちゃん、とうとう決心したんだね!!」
「うん、レナが背中を押してくれたから。やっと決心がついたよ」
レナが魅音に抱きついた。嬉しそうに笑っている。
分かってる、と言わんばかりに頷くレナは圭一を見た。
レナの笑顔に言い知れぬ奥深い“何か”を感じ、何故か圭一は硬直した。
「さぁ、圭一君。魅ぃちゃんに返事してあげて欲しいな! 欲しいな!」
「い、いや、いきなり言われても、心の準備ってもんが・・・!」
うるうるうるうるうるうる。
魅音の眼から更に涙が零れ落ちる。
圭一が慌てて言った。
「も、勿論、魅音のことは嫌いじゃねーぞ!? むしろ好きな部類に入る! た、ただ突然で・・・」
「・・・あー、コホン。よろしいかしら?」
ここで助け舟が入った。担任の知恵が割って入ったのだ。
「園崎さん、同じ女として、あなたの気持ちはそれはもう痛いほど良く分かります。ですが、なにぶんにも急な告白。前原君も戸惑っていますし、彼に少し時間の余裕を与えてみてはいかがですか?」
「余裕・・・ですか?」
「ええ。そうですねぇ、返事は来週の月曜日までにとか・・・いかがですか? 前原君」
「うぇ? あ、は、はい! そうしてもらえれば!」
とにかく一旦この状況から脱したかった圭一は、すぐに賛同する。
魅音も、レナに言われてその条件をOKした。
それを見た知恵はパンパンッ! と手を鳴らし、生徒達を席につかせ、授業を開始した。
教師だけあって、手際の良さは流石である。
しかし、当の圭一の心中は大混乱だった。
(魅音が俺の事を好きだった? 本気で? 部活に負けたら容赦なくメイド服で帰宅させられたり、校長先生に“漢(おとこ)”の根性叩き込まれる事になったり、知恵先生にカレーの具にされそうになったりした原因の魅音が? いやまぁ俺も色々なコスプレさせたけど。今までそんな眼で見たこと無かった・・・けど、魅音ってよく見れば結構美人だよな。何気に料理も上手いし、家事全般お婆さんに仕込まれたとか言ってたもんな。スタイルも抜群だし、正直、さっきの魅音はすげぇ可愛かったし・・・)
こんな調子で、授業など全く耳に入らない圭一であった。
休み時間の度に魅音の周りには女子達が、圭一の周りには男子達が群がり、口々にあれやこれやと聞いてくるので考えなどまるでまとまらない。
そして、昼休み・・・。
「け、圭ちゃん。お弁当作ってきたんだけど、良かったら食べて・・・」
「あ、ああ、サ、サンキュー。貰うわ」
顔を真っ赤に染めて、大き目の弁当箱をおずおずと差し出す魅音。
流石にいつぞやの弁当勝負のような、おせち料理かと思うようなお重ではなかった。
圭一がゆっくりと蓋を開けると、旬の食材を使った色とりどりのオカズが並ぶ見事な弁当が姿を現した。
野次馬達から、歓声と生唾を飲み込む音が聞こえてくる。
「魅ぃちゃん凄~い! 何時に起きて作ったのかな? かな?」
「よ、四時起きで・・・」
「気合入りまくりのお弁当なのです」
「こと料理に関しては魅音さんが本気を出すと、勝てる人はそうはいませんですわね・・・」
「と、とにかく、食べてみて圭ちゃん・・・」
「お、おう」
圭一も魅音の腕前は知っているので、内心早く食べたかった。
だが・・・。
『し、視線が熱い・・・!』
耳の先端まで赤くして圭一を見つめる魅音。
その指先の動きさえも見逃すまいと、反応を待っているのだ。
しかし、圭一も腹が鳴る寸前である。
「い、いただきますっ! ・・・ぱく・・・もぐ、むぐ・・・っ! うっ・・・美味い!!」
「ほ、ほんと? 圭ちゃん」
「おう、すげー美味いぜ! がふがふがふ」
「ちょ、ちょっとぉ! もうちょっと味わって食べてよぉ」
「いやホント美味い! 箸が止まらんとはこの事だ! これ豚肉だよな? なんかすげぇ味が染みてて美味い!」
「それは、特製のタレに一晩漬け込んだ後に炭火で焼いたんだ。良かった、気に入ってくれて。ねぇ、こっちのタマゴ焼きも食べてみて・・・」
いつの間にか、二人の空間が出来上がっていた。
周りのクラスメイト達も、圭一の食いっぷりの良さを見ているうちにお腹が空いたのか、自分達の席へと戻って弁当を広げている。
部活メンバーはいつものオカズの争奪戦は今日は行わず、魅音と圭一の微笑ましい光景を眺めながらの昼食となった。
「やっぱり、圭一君と魅ぃちゃんはお似合いだね、だね! レナの眼に狂いは無かったよ~!」
「魅音さんのあんなおしとやかな姿、はじめて見ましたわ」
「魅ぃ、嬉しそうなのですよ」
レナ、沙都子、梨花が二人には聞こえないように小声で話す間、困惑していた圭一は魅音の事をあらためて女の子として見るようになっていった。
この日を境として、魅音は圭一の前でだけは素の女の子としての部分をさらけ出すようになる。
当初はその変化に戸惑っていた圭一だったが、徐々にそれを受け入れていった。
そして、翌週の月曜日。
二人はめでたく恋人となったのである。
あとがき
以前から書きたいと思っていた、『ひぐらしのなく頃に』の二次創作小説です。
綿流し編で魅音に萌え転んだ方は多いと思います。ハイ、私もその一人ですw
今回の『圭恋し編(けいこいしへん)』はこの 1 がプロローグにあたりますが、これ以降は一話完結のような感じで、ひたすら魅音と圭一のラブラブで甘~いH生活を書いていこうと思っています。
実はもう一つ、『圭愛し編(けいいとしへん)』というのも構想中。
こっちは圭一と沙都子のカップリングです。
私は魅音の次に、沙都子萌えなのですw
魅音の背がのけぞる。
熱い固まりが自分の中に完全に入ったと思うと、それが自分の中を蹂躙するように動き始めた。
始めはゆっくりと様子を伺うように。
それの動きは段々と強くなり、そのペースは激しくなっていく。
時には一旦抜かれたそれは、魅音の身体の位置を変えて濡れながら火照りあげる淫裂を再び貫き、その奥にまで達しようとするかのように、激しく責め立てる。
恋しい男に貫かれるたび、魅音は自分の身体が彼に合わせて調整されているように感じていた。
圭一の望む身体に、圭一の望む感度に、圭一の望む動きを素直に受け入れられるように。
圭一の動きが加速し、彼の熱が魅音の熱と混ざり合う。
二人の熱が交わり、共に昇華するように頂点に達すると、魅音の蕩ける秘所の奥深くに圭一の灼熱の液体が注ぎ込まれた。
魅音の奥の空間に吐き出された液体はそこを満たし、それの熱と中に広がっていく感覚は魅音を内側から包み込み、身体を完全に支配した。
荒い息のまま二人は抱き合い、まどろみの中へと堕ちて行く。
堕ちる直前、見つめあった二人は笑いあい、身体の中の熱をなるべく長く持たせるように、互いの身体を寄せあった。
圭一は魅音の幸せな顔を見ながら、あの日の事を思い出した。
魅音が自分の気持ちに正直になった、あの日の出来事を。
前原圭一は困惑していた。
表情は微妙に引きつり、口も凍りついたように動きが鈍い。
『口先の魔術師』の異名をとるこの男が、である。
その原因は、彼の前で頬を染めてモジモジしている少女―――園崎魅音にあった。
魅音が一人だけ遅刻ギリギリで教室に入ってきたと思えば、まずその格好に驚いた。
爽やかな薄いブルーのワンピースに身を包み、下ろした髪にイルカをあしらった小さな可愛い髪飾りをつけていたのだ。
およそ普段の魅音からは想像出来ない、何処かのお嬢様風の出で立ちである。
その魅音がまっすぐ圭一のまえにやって来て言った言葉が、「圭ちゃん、あなたの事が好きです」であった。
いわゆる、“愛の告白”である。
「あ、あ~、スマン、魅音、もう一度言ってくれるか?」
「その・・・だから・・・、私、圭ちゃんの事が・・・ずっと好きだったの・・・」
圭一にとっては正に青天の霹靂であった。
男友達のように感じていたとはいえ、女の子からいきなり“好きです”と告白されれば、大抵の男は喜ぶものだろう。
場所がクラスメイト全員+教師のいる教室の中でなければ、だが。
教室の中が静寂に包まれる。
告白の瞬間、実にうまいタイミングでやってきた担任の女教師、知恵留美子がその動きを止めた。
席につこうとしていた竜宮レナが硬直する。
北条沙都子が惚けた顔で固まる。
岡村や富田をはじめとするクラスメイト達も動きが止まり、二人に視線を集中させている。
古手梨花だけはいつもと変わらぬ笑顔で、「にぱ~☆」と魅音と圭一を見ていた。
「え・・・っと。そ、そうか、分かったぞ魅音! これは何かの罠だな! 今日の部活で俺を嵌める為の伏線なんだろう! そうでなきゃ、もしや詩音か!?」
圭一が、お見通しだ! と言わんばかりに魅音を指差して吠える。
その瞬間、魅音の眼から大粒の涙がポロポロと零れ落ちた。
「あ・・・あれ? み、魅音?」
「あ、あのね、私ね、もう自分の気持ちにウソつくのイヤなの。圭ちゃんと出会ってからずっと男友達みたいに振舞ってきた。それも本当の自分って事に変わりはないんだけど、好きな人には、やっぱり、女の子って見て貰いたいの・・・!」
魅音は涙を拭おうともせず、まっすぐに圭一を見つめてくる。
その瞳に、嘘偽りは全く感じ取れなかった。
「魅ぃちゃん、とうとう決心したんだね!!」
「うん、レナが背中を押してくれたから。やっと決心がついたよ」
レナが魅音に抱きついた。嬉しそうに笑っている。
分かってる、と言わんばかりに頷くレナは圭一を見た。
レナの笑顔に言い知れぬ奥深い“何か”を感じ、何故か圭一は硬直した。
「さぁ、圭一君。魅ぃちゃんに返事してあげて欲しいな! 欲しいな!」
「い、いや、いきなり言われても、心の準備ってもんが・・・!」
うるうるうるうるうるうる。
魅音の眼から更に涙が零れ落ちる。
圭一が慌てて言った。
「も、勿論、魅音のことは嫌いじゃねーぞ!? むしろ好きな部類に入る! た、ただ突然で・・・」
「・・・あー、コホン。よろしいかしら?」
ここで助け舟が入った。担任の知恵が割って入ったのだ。
「園崎さん、同じ女として、あなたの気持ちはそれはもう痛いほど良く分かります。ですが、なにぶんにも急な告白。前原君も戸惑っていますし、彼に少し時間の余裕を与えてみてはいかがですか?」
「余裕・・・ですか?」
「ええ。そうですねぇ、返事は来週の月曜日までにとか・・・いかがですか? 前原君」
「うぇ? あ、は、はい! そうしてもらえれば!」
とにかく一旦この状況から脱したかった圭一は、すぐに賛同する。
魅音も、レナに言われてその条件をOKした。
それを見た知恵はパンパンッ! と手を鳴らし、生徒達を席につかせ、授業を開始した。
教師だけあって、手際の良さは流石である。
しかし、当の圭一の心中は大混乱だった。
(魅音が俺の事を好きだった? 本気で? 部活に負けたら容赦なくメイド服で帰宅させられたり、校長先生に“漢(おとこ)”の根性叩き込まれる事になったり、知恵先生にカレーの具にされそうになったりした原因の魅音が? いやまぁ俺も色々なコスプレさせたけど。今までそんな眼で見たこと無かった・・・けど、魅音ってよく見れば結構美人だよな。何気に料理も上手いし、家事全般お婆さんに仕込まれたとか言ってたもんな。スタイルも抜群だし、正直、さっきの魅音はすげぇ可愛かったし・・・)
こんな調子で、授業など全く耳に入らない圭一であった。
休み時間の度に魅音の周りには女子達が、圭一の周りには男子達が群がり、口々にあれやこれやと聞いてくるので考えなどまるでまとまらない。
そして、昼休み・・・。
「け、圭ちゃん。お弁当作ってきたんだけど、良かったら食べて・・・」
「あ、ああ、サ、サンキュー。貰うわ」
顔を真っ赤に染めて、大き目の弁当箱をおずおずと差し出す魅音。
流石にいつぞやの弁当勝負のような、おせち料理かと思うようなお重ではなかった。
圭一がゆっくりと蓋を開けると、旬の食材を使った色とりどりのオカズが並ぶ見事な弁当が姿を現した。
野次馬達から、歓声と生唾を飲み込む音が聞こえてくる。
「魅ぃちゃん凄~い! 何時に起きて作ったのかな? かな?」
「よ、四時起きで・・・」
「気合入りまくりのお弁当なのです」
「こと料理に関しては魅音さんが本気を出すと、勝てる人はそうはいませんですわね・・・」
「と、とにかく、食べてみて圭ちゃん・・・」
「お、おう」
圭一も魅音の腕前は知っているので、内心早く食べたかった。
だが・・・。
『し、視線が熱い・・・!』
耳の先端まで赤くして圭一を見つめる魅音。
その指先の動きさえも見逃すまいと、反応を待っているのだ。
しかし、圭一も腹が鳴る寸前である。
「い、いただきますっ! ・・・ぱく・・・もぐ、むぐ・・・っ! うっ・・・美味い!!」
「ほ、ほんと? 圭ちゃん」
「おう、すげー美味いぜ! がふがふがふ」
「ちょ、ちょっとぉ! もうちょっと味わって食べてよぉ」
「いやホント美味い! 箸が止まらんとはこの事だ! これ豚肉だよな? なんかすげぇ味が染みてて美味い!」
「それは、特製のタレに一晩漬け込んだ後に炭火で焼いたんだ。良かった、気に入ってくれて。ねぇ、こっちのタマゴ焼きも食べてみて・・・」
いつの間にか、二人の空間が出来上がっていた。
周りのクラスメイト達も、圭一の食いっぷりの良さを見ているうちにお腹が空いたのか、自分達の席へと戻って弁当を広げている。
部活メンバーはいつものオカズの争奪戦は今日は行わず、魅音と圭一の微笑ましい光景を眺めながらの昼食となった。
「やっぱり、圭一君と魅ぃちゃんはお似合いだね、だね! レナの眼に狂いは無かったよ~!」
「魅音さんのあんなおしとやかな姿、はじめて見ましたわ」
「魅ぃ、嬉しそうなのですよ」
レナ、沙都子、梨花が二人には聞こえないように小声で話す間、困惑していた圭一は魅音の事をあらためて女の子として見るようになっていった。
この日を境として、魅音は圭一の前でだけは素の女の子としての部分をさらけ出すようになる。
当初はその変化に戸惑っていた圭一だったが、徐々にそれを受け入れていった。
そして、翌週の月曜日。
二人はめでたく恋人となったのである。
あとがき
以前から書きたいと思っていた、『ひぐらしのなく頃に』の二次創作小説です。
綿流し編で魅音に萌え転んだ方は多いと思います。ハイ、私もその一人ですw
今回の『圭恋し編(けいこいしへん)』はこの 1 がプロローグにあたりますが、これ以降は一話完結のような感じで、ひたすら魅音と圭一のラブラブで甘~いH生活を書いていこうと思っています。
実はもう一つ、『圭愛し編(けいいとしへん)』というのも構想中。
こっちは圭一と沙都子のカップリングです。
私は魅音の次に、沙都子萌えなのですw
この記事へのコメント
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2008/09/22(月) 06:00:10 | | #[ 編集]
>>名無しさん(非公開コメントの場合、念の為にこう表記しています)
コメントありがとうございます。
同じ魅音スキーとして歓迎いたしますw
魅音は素直になったらこんな感じかな~、と思って書いたのが『圭恋し編』です。
大幅に私の願望が混じってますがw
ただ、最近はもう一つの小説に集中していて、こちらの方が大分放置プレイになってしまっているのが心苦しいです。
沙都子と圭一の『圭愛し編』も頭の中で色々考えてはいるのですが、時間的にきつく現状維持になってしまっています。
実際に同人誌を作って販売・配布する人たちの凄さが分かりました。
いずれ『ハーレム・ドラッグ』とこちらを統合して、まとめサイトを立ち上げようと思っています。
多少管理が楽になって、少しでも時間が出来ればチマチマと更新する予定です。
ふと思い出したときに、また覗いて見てください。
ちなみに、私は電車の中などでサイト巡りをしていて、面白い記事を見て思わず突っ込みを入れてしまいそうになりますw
幸い、まだ笑われるような事態にはなっていませんが、時間の問題のような気がして怖い今日この頃ですw
コメントありがとうございます。
同じ魅音スキーとして歓迎いたしますw
魅音は素直になったらこんな感じかな~、と思って書いたのが『圭恋し編』です。
大幅に私の願望が混じってますがw
ただ、最近はもう一つの小説に集中していて、こちらの方が大分放置プレイになってしまっているのが心苦しいです。
沙都子と圭一の『圭愛し編』も頭の中で色々考えてはいるのですが、時間的にきつく現状維持になってしまっています。
実際に同人誌を作って販売・配布する人たちの凄さが分かりました。
いずれ『ハーレム・ドラッグ』とこちらを統合して、まとめサイトを立ち上げようと思っています。
多少管理が楽になって、少しでも時間が出来ればチマチマと更新する予定です。
ふと思い出したときに、また覗いて見てください。
ちなみに、私は電車の中などでサイト巡りをしていて、面白い記事を見て思わず突っ込みを入れてしまいそうになりますw
幸い、まだ笑われるような事態にはなっていませんが、時間の問題のような気がして怖い今日この頃ですw
2008/09/22(月) 18:12:19 | URL | HEKS #195Lvy4Y[ 編集]