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ご都合主義な官能小説
「こんな都合のいい話あるわけねーじゃん!」 「いいんです!そーいう小説なんですから!(力説)」www 基本的にハッピーエンドの官能小説を書いてます。 座右の銘は『ご都合主義万歳!』www

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 人の一生の中で消費される『幸運の量』というのは、生まれた時から決まっているのだと、どこかで聞いた事がある。
 全くもって不愉快な話だ、
 それじゃ何か?生まれた瞬間にゼロに近い奴もいれば、一生かかっても使い切れない程の幸運を持っている奴もいるって事か?
 人間、どんなに頑張っても『不幸』って奴は前触れもなく襲ってくる。
 幸運の量の少ない奴は、その不幸に泣き寝入りするしかねぇってのか?
 冗談じゃねぇ!
 俺は今日の為に、昨日までの二週間を休み無しで、死にもの狂いで働いた。
 そして得た金は二十五万!二週間でだぜ!?俺の努力が分かろうってもんだろ!?
 それがどういう訳だ!?
 今日一日で、半分以上が消え失せた!!
 たったの一日でだぜ!信じられるか!?
 ・・・いやまぁ、原因は分かってるんだよ。嫌ってほどな。
 全てはこの・・・目の前で高確モードを匂わせる演出を、やたらと発生させながらスルーしまくってる新台パチスロ『北斗の拳SE』が原因だって事はな!
 赤雑魚キャラに百列拳ヒット(2チェ)で何回スルーすりゃ気が済むんだこの台は!
 強スイカで何回種無しだったよコラ!絵柄には種がちゃんと描いてあるじゃねーか!
 やっと当たって赤7(レインボーオーラ)でヒャッホウとか喜んでたのに、単発ってのはどーいう了見だ!?継続率上がったんじゃねーのかよ!?
 その後も・・・天井を二回も食らうわ、七連荘が最高記録だわ、タフ・ボーイも一度も聞けないわ・・・。
 イベントの信頼度は高い店だったんだが・・・ここまで痛めつけられるとはな・・・。
 やはり夏休み中じゃ、信頼度も落ちるか。
 朝一から打って既に午後七時。俺はホールから出て帰宅する事にした。
 悔しさから、自然と独り言で愚痴がこぼれてしまう・・・女々しいと笑いたきゃ笑いやがれってんだ。

「あ~、見つけた!なにぶつぶつ言ってんのよこのバカ兄貴。恥ずかしいなぁ・・・」

 打ちひしがれた俺を、更に痛めつけるような呆れた声が背後から掛かった。

「・・・何だ、紅葉(もみじ)かよ。見て分からんか?」
「どーせまたボロ負けしたんでしょ、いつもの事じゃん」

 このクソ小生意気な女、紅葉は俺の義理の妹だ。
 俺の母親は俺を生んですぐに他界し、親父は俺が小学生の時、子連れの女性と再婚した。その子供がこの紅葉な訳だが、こいつがまた小生意気に育ちやがった。
 義理とはいえ兄に対して、バカだのアホだのボケだの近寄るなだのウザイだの悪口雑言は日常茶飯事。
 更に厄介な事に、俺から見てもかなり可愛い娘なのだ。
 髪は俺好みのショートカット、今日の服装は体のラインがはっきり分かるピッタリしたTシャツ&Gパン。
 身体のラインがすげぇバランス取れてて色っぽいんだよ、これが。
 胸は大き過ぎず小さ過ぎず、上向きの張りのありそうな胸に、小振りの引き締まってそうな尻!!
 学校の部活で水泳をやっていて、Tシャツの首筋から日焼けのあとに残る水着のラインが見えてこれまた何とも・・・。

「・・・イヤラシー目で見んな!変態ドスケベ兄貴!」
「だったらそんな格好してくんなよ・・・だいたいお前、何の用で来たんだよ?」
「ほら、これ」

 俺は目の前に突き出された、一枚のメモ用紙を手に取って見た。
 それにはこう書かれていた。

『勇ちゃんと紅葉ちゃんへ
 今日はパパとママは一緒にディナーに行って、そのまま一週間ほど旅行に行っちゃいます。後はよろしくねぇ~。
 二人とも、仲良くお留守番するのよ~喧嘩しちゃダメよ~。

 追伸・勇ちゃんへ
 あんまりパチスロばっかりやってちゃ、ダメよぉ~?
 紅葉ちゃんの事、よろしくねぇ~』

 メモはここで破られて終わっている。

「・・・“また”かよ。ったく、あのラブラブ夫婦は・・・」

 我が家の両親はそれはそれは仲が良い。
 良すぎて子供を放り出して旅行に行く事などザラなのだ。
 なお、『勇ちゃん』というのは勇一、つまり俺の事だ。

「そ、“また”仲良くお出かけよ。しょうがないから、食料の買出しに行くの。荷物持ちに兄貴を探してたのよ」
「携帯にかければよかったのによ」
「あの店、電波入らないじゃん」
「ああ、そういやそうだったな・・・って、何でそんな事知ってんだ?」
「い!?な、なに言ってんのさ、前に兄貴が自分で言ってたじゃん!」
「そうだったか?・・・覚えとらんなぁ」
「ま、まったくもう。ボロ負けばっかしてるから記憶力まで落ちたんじゃないの?ホントバカなんだから」
「あーあー、分かった分かった。買出し行くなら早く行こうぜ」
「兄貴、食いたいもんある?」
「吉野家の牛丼」
「まだ売ってねーよ!牛肉輸入再開まで待てっつーの・・・肉食いたいの?」
「ああ、ここんとこ暑いから、ざる蕎麦とかそうめんばかりだったからな」
「じゃ、ちょうどいいや、この広告の店で特売品の牛肉のタイムサービスを狙いましょーかね。哀れなボロ負け兄貴の為に、ちょっと気合入れてゲットしてやるか」
「へーへー、ありがとよ」

 まったく、どうしてこんなに口が悪くなっちまったのか。
 小さい頃は、『おにーちゃーん、まってー』・・・なーんて言いながら俺の後を一生懸命追いかけてたのによ。
 ・・・待てよ、そう言えば・・・。
 俺が中学生の時、初めて女の子を家に連れて来た時があった。
 まぁ、青春の思い出って奴だ。その時の娘とは映画を二回ほど見て自然消滅しちまったっけ。
 それからしばらくの間、紅葉は俺とまるで話さなくなった事があったな。
 その後からだったか?こいつが今みたいな口の聞き方をするようになったのは・・・。

「兄貴、なにボーっとしてんの!特売品のタイムサービス始まるから行って来るね。ゲットできたら今日は豪勢に焼肉だよ!」
「ん、お、おう、ガンバレ」

 うおりゃーと頼もしい雄叫びを上げながら、主婦でごった返しているタイムサービスのコーナーへ突進する紅葉。
 ・・・はて、前にもこんな事あったような・・・?
 ああ、そういえば、何ヶ月か前にボロ負けした時、こいつが俺の好物のカツカレーを作ってくれた時があったっけ。
 普段は母さんが作るのに、その時はどういう風の吹き回しだ?なんて考えていたのだが・・・。
 もしかしてあいつ、俺を慰めてるつもりか・・・?

「兄貴ー!取ったぞー!感謝しろよなー!」
「わ、分かったから、大声で言うな!」

 どっちが恥ずかしいんだよ、まったく。


「ふ~、美味かった~!ご馳走さん!」
「特売品だろうがタイムサービス品だろうが、いい肉はやっぱり美味しいね~!」

 食材を大量に買い込んだ俺達は帰宅するとさっそく焼肉を開始し、あっという間に平らげた。
 ボロ負けの悔しさが大分中和されたぜ。
 二人で後片付けをしながら、俺は紅葉に礼を言った。

「ありがとな、紅葉」
「ん?なにが?」
「慰めてくれて、って事だよ」
「べ、別に・・・私も肉食いたかったし・・・」

 否定しない、か。
 やっぱり慰めてるつもりだったのか。

「でもさ、何でだ?」
「な、なにがさ?」
「いや、はっきり言ってお前、俺の事どっちかって言うと嫌いじゃねーの?」
「え・・・」

 目を見開き、驚いたように俺を見た紅葉はすぐに目線を逸らし、皿洗いをしたまま答えた。

「そんな、事は・・・ないよ」
「そうかぁ~?その割には、言いたい放題だよな」
「そっ!それは!その・・・兄貴、バカなんだもん」
「ま~たそれかよ」
「バカじゃんか!」

 スポンジを握り締め、うつむいた紅葉は肩を揺らしていた。
 ・・・な、泣いてる?

「も、紅葉?」
「バカじゃんかぁ・・・!わ、私がどんな想いでいたかなんて、まるで気にしないでさぁ・・・!私だって!私だってホントは兄貴に甘えたいのに!!」

 紅葉が俺の胸に飛び込んできた。
 手を濡らす水が服にしみ込んでヒヤリとするが、そんな事に構ってられなかった。
 予想してなかった反応に、俺は棒立ちだった。

「小さい時からずっと見てたのに・・・!ずっと兄貴だけを見てたのに・・・!兄貴は私を女の子とは見てくれなかった!どんなに頑張っても妹止まり!そのうち、兄貴は彼女を家に連れて来たりして・・・!だから・・・諦めようとして・・・だから・・・!」
「そ、それでわざと乱暴な言葉で喋ってたってのか?」

 小さく頷く紅葉。

「でも・・・消えないんだよ、どうしても・・・!兄貴の事が頭から消せないんだよぉ・・・!気が付くと兄貴の事考えてるんだ、今何してるのか、パチスロで負けて落ち込んでるのか、もしかしたら、私の知らない女の子と遊んでるんじゃないかって・・・!不安で、苦しくて、悲しかった!兄貴に抱かれてると想像していつも一人で身体を慰めてる!私・・・私・・・!」
「もみ、じ・・・」
「兄貴ぃ・・・好き・・・!ずっと、ずっと好きだった・・・!お願いだから、妹じゃなくて女の子として見てよ・・・!お願いだからぁ・・・!」

 しばらく泣きながらしがみ付いていた紅葉は、意を決したように顔を上げた。

「兄貴、お願い。恋人になれないのなら、一度でいいから抱いて!せめて私の最初の人になって・・・お願い!」

 顔を上げた紅葉は、小さい頃の泣き顔を思い出させるような弱々しさだった。
 そんな紅葉を、拒む事は出来なかった。


 俺達は俺の部屋に移動した。
 紅葉は俺の前で服を脱ぎ、全裸になってベッドに座っている俺の前に立った。

「後悔しねぇな?」
「しないよ。あのまま気持ちを伝えないでいた方が、よっぽど後悔してたもん」
「よく見せてくれよ、今のお前を」
「うん・・・見て」

 胸と性器を隠していた手をどけ、水泳で鍛えた引き締まった裸身が俺の前に晒された。
 日焼けしていない水着の後の白い肌が、上気してうっすらとピンクに染まっている。

「綺麗だぜ、紅葉」
「ホント・・・?筋肉付いてるから、みっともなくない?」
「そんな事ねーよ、均整取れてて、マジで綺麗だ」
「・・・嬉しい・・・!」

 心底嬉しそうな笑顔、こいつのこんな顔見るの、久しぶりだな・・・。
 俺は紅葉の前に立つと、キスをした。
 軽く一つ、次に長く。
 舌までは入れない、処女相手にいきなりはちょっとな。

「ん・・・ふぅ・・あは、ファーストキスだ、ふふ・・」
「じゃ、横になりな・・・」

 横になった紅葉の、まずは胸を責める。
 痛みを感じないように、恐怖を感じさせないように、とにかく優しく愛撫する。
 張りのある、適度な弾力の胸は実に揉み応えがあった

「はぁ・・ん・・兄貴、優しい・・・」
「痛くないか?」
「うん、大丈夫だよ・・っん!乳首・・私、弱いのぉ・・ん・はぁ・・んぁん!」

 手は胸をいじりながら、舌は南下して脚で閉ざされた秘所に向かう。

「ほら、脚、広げな」
「う・・・うん・・・」

 ゆっくりと広げられた脚の間に顔を埋める。
 はじめて見る、紅葉の・・・妹の性器。
 薄く濡れて光っているそれは、まるで朝露に濡れた花のようだった。
 “淫花”・・・そんな表現がぴったりだ。
 俺はそこに舌を這わせた。

「兄・・んああん!あっ!ぁあっ!ふぅ、んんんん・・ああぁ!ひあぁん!」

 丹念に、念入りに・・・蕩かせるように嘗め回す。
 その間、胸を責める事も忘れない。すっかり勃起し、硬くなった乳首を集中的に弄り回す。

「あぅん・・ぅあ、ああ、あ、はぅあぁ・・・!!・・はああぁ・・・ふにゅう・・」
「ん?久しぶりに聞いたな、『ふにゅう』って」
「ふぇ?あ・・・そう言えば・・・」

 小さい頃、困ったりした時に紅葉が必ず『ふにゅう』と呟いていたのを思い出した。

「これも、意識して言わない様にしてたのか?」
「うん・・・最初はね。最近はすっかり忘れてたけど・・・。へへ、兄貴に素の自分を引っ張り出されちゃったかな」

 嬉しそうに言う紅葉の笑顔が俺の胸を掴む。もう我慢できなかった。
 先走りの汁を光らせているペニスを、熱く蕩けた蜜を垂れ流す紅葉の性器に当てる。
 軽く紅葉の身体が硬直した。

「・・・いくぞ、力を抜いてるんだぞ」
「う、うん、いいよ、来て・・・兄貴」

 ゆっくりと妹の中に侵入する。
 途中で先端に抵抗を感じた、処女膜だろう。

「う・・ん、くうぅ・・・」

 痛みを堪える紅葉の顔を見て、長引かせるよりは、と一気に貫く!

「いっ!!いった、いぃ・・・!ふにゅう・・あ、兄貴ぃ・・・!」
「大丈夫か?少しじっとしてるからな・・・」
「うん・・・はふ、ぅ・・・」

 紅葉の呼吸が落ち着くまで、俺は紅葉の頭や頬を撫でてじっと待った。
 その手に甘えるように顔をすり寄せる紅葉が、無性にいとおしく感じる。
 どれ位そうしてたろうか、紅葉が俺を見て言った。

「もう・・・いいよ。兄貴、動いて・・・」
「本当に大丈夫か?まだ待ってもいいんだぞ」
「ううん、ホントに大丈夫だから・・・兄貴、ちゃんと最後まで・・・抱いてね」
「・・・おう」

 ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
 処女のきつい膣肉の締め付けが、俺のペニスをきゅうっきゅうっと締め付けてくる。
 な、何だ?先の方でプツプツした肉のひだが、亀頭をザラザラと刺激してくる!
 棒は締め付けられ、先はヌルヌル、ザラザラと責められて俺は思わず声を漏らす。

「うわ・・お、お前の中、何かすげぇぞ!?奥の方で、何か蠢いてるみてぇだ!」
「そん、あっ!そんな事、言わ、れてもぉ・・ぁあっ、あぁ!分かんない、よぉ・・!あにっ!きぃ!んぁ、あ、あ、ああっ!兄貴ぃ!!」

 妹の肉壺の中で、ひたすら動き回る。
 ジュブッジュブッ、グチュッグチュッといやらしい音が部屋に響き、それが更に感情を昂らせる。
 もう互いに余裕はなかった、後はもう最後まで突っ走るのみだった。

「あっ!あっ!んあっ!兄貴、兄貴ぃ!はぅっ・・ん・・・あああっ!!好き、好きなのぉ!くはっ!あぁっ!・・兄貴・・・大好きぃ!」
「紅葉っ!イ、イクぞ・・!」

 最後の瞬間に向けて、動きを加速する
 紅葉の蜜壺の最奥部に、そのままの勢いで俺の白く濁った精液を吐き出した。
 射精の瞬間、紅葉の熱い身体を抱きしめる。

「んあぁっ!あ、あっ、ああぁ!・あんんぅあああぁ!!・・・あ・・あ・・ふ、あぁぁ・・・中、に・・・ふにゅう・・・」

 脱力し、弛緩した紅葉を見つめて俺はやっと分かった。
 俺がこいつに散々けなされても意に介さなかったのは・・・心のどこかで、こいつを兄としてではなく、男として守りたかったんだ。
 大切な女を守る。それが心の根っこにしっかりと根を張っていたから、気にならなかったんだと。

「・・・やれやれ、本当に放っとけなくなっちまったな。今さら再認識させられるとは」
「ふにゅ?なーにぃ・・・?」

 まだ朦朧としてるのか、トロンとした瞳の紅葉に口付けした。

「んむ・・・兄貴・・・?」
「終わりにできるか?紅葉」
「!」

 現実に戻った瞳が、みるみるうちに寂しさと悲しみに染まる。
 だが、諦めたように言った。

「・・・うん、大丈夫だよ兄貴・・・これで、もう・・・」
「俺は嫌だな」
「え?」
「どーやら、俺もお前に惚れてたみたいだわ。それを認識させた責任とって、俺の恋人になってもらうぞ」
「へ・・・ふぇ?だって・・・え?」
「俺もお前が好きだったって事だよ、紅葉」
「・・・本、気・・・?マジ、に・・・?」
「本気だし、大マジだ。こんな性質の悪い冗談言わねーよ」
「兄貴・・・信じていいの?」
「おう、信じろ」
「は・・・離さないで・・・!離さないでね、絶対に!」
「おう、放さねーよ」
「あっ兄貴ぃ・・・ふっ・・・ふぇ、ええぇぇぇん!」

 大粒の涙をボロボロ流しながら、俺にしがみ付く最愛の妹。
 血が繋がってなくて良かったな~と、つくづく思うぜ。


 翌日からは両親に負けず劣らずのラブラブモードに突入した。

 朝、俺の部屋にて。
「兄貴、起きてよ。ご飯できてるよ」
「ん・・・もうちっと・・・」
「も~・・・それじゃあ、起・き・てぇ・・・おにいちゃあん・・・はむっ」

 耳元で甘く囁かれ、耳を口にくわえられた。

「うひゃっ!耳を噛むな!」
「えへへ~気持ちよかった?」
「・・・『おにいちゃあん』の所が気持ち良かった、もう一回頼む」
「も、もう・・・コホン。・・・おにいちゃあん、おはよ」
「おう、ばっちり目が覚めたぜ・・・ん」
「んむっ?ん~ふぅ・・・ぷは。も~、いきなりキスしないでよ」
「おはようのキスだよ」
「・・・じゃあ、今度からキスで起こしてあげるね。えへへ」

 昼、ホール近くの公園にて。
「兄貴、お弁当どう?」
「ん、美味いぜ。この玉子焼き、何か混ぜてるか?美味いな」
「山芋とか少し入れてみたの、前にTVでやってるの思い出してさ」
「なるほど、精力も付きそうだな」
「へ・・・や、やだ、そんなつもりじゃないんだから!」

 赤くなって否定するところが、何とも可愛い奴よのう。

「そ、それで、今日の調子はどう?」
「中々いい調子だ、北斗の拳SEとは相性悪いはずだったが・・・」
「だったが?」

 俺は紅葉の耳元で囁いた。

「お前を抱いて以来、妙に“引き”が強くなった気がする。ここんとこ、連戦連勝だ。お前は勝利の女神だったのかもな」

 言ってから自分でも恥ずかしくなったが、紅葉にはクリティカルヒットだったようだ。

「ふぇ・・・ふ、ふにゅう・・・」

 耳まで赤く染まって俯いた紅葉を眺めながら、弁当に舌鼓を打つのだった。

 夜、俺の部屋にて。
「あっ!んあっ!あぅん・・・・んっ!くはぁっ!あ、兄貴ぃ!も、もう、私・・・駄目・・駄目、駄目ぇ!イッちゃうのぉ!!」
「よ、よし、お、俺ももう・・・くぅっ!」
「ああっイク・・ひぅん!あぅっ!イクのぉ!あ!うぁ!っく・・・ぁああああん!」

 きゅきゅうっ、と膣肉が締め付けて、更に先端をプチプチ付きの淫肉がザラザラと襲い掛かり、俺は紅葉の子宮に収まりきらないと思える程の、大量の白濁液を流し込んだ。

「ふにゅう・・・兄貴のが、入ってくるぅ・・・!ドプドプって・・・沢山・・・!」
「ふぅ・・・大分感じる様になってきたな、紅葉」
「は、恥ずかしいよ・・・ねぇ兄貴、綺麗にしてあげる」
「え?お、おい?」

 紅葉は体勢を入れ替えると、俺の肉棒をいとおしげに優しく握り、その舌と唇で舐め始めた。
 それを光らせている精液と紅葉の愛液を丹念に舐め取っていく。
 そのうち、口にくわえ込んだり、裏筋を舐めたりといった愛撫をし始めた。
 そのぎこちない動きから、紅葉の懸命ぶりが伝わってきて嬉しくなるが・・・。

「う・・・紅葉、無理しなくてもいいんだぞ・・・」
「ん、むぅ・・ぷあ、無理なんかしてないよ?兄貴は最初の時から私の事を気遣って優しくしてくれたし・・・私も、兄貴に気持ち良くなってほしいの。・・・でも、まだ下手だから・・・頑張って上手くなるから、今はこれで我慢してね・・・んむ・・・」

 フェラチオのテクニックよりも、その心に堪らなくなった俺は、しばらくそのままさせるに任せた。
 確かにまだ上手くはない、それでも続けているうちに射精感が込み上げてきた。

「も、紅葉・・・そろそろ、出るっ・・・」
「で、出るの?いいよ、このまま口に出して・・・むっ、んむぐ・・・!」

 紅葉の頭が激しく上下し、頬の内側の肉が肉棒を責める。
 俺は射精と同時に紅葉の頭を押さえつけ、口内を白い液が満たしていくのを感じながら、背筋を走る快感に身を振るわせた。

「んぶぅ!?・・・ぶ・んぐ・・ごくっごくん・・・ぷはぁ、へ、変な味ぃ~」
「の、飲んじまったのか?無理しないで吐き出せって」
「ううん、兄貴のだからへーき」

 口の脇に残った精液をティッシュで拭き取りながら、ニッコリと笑う紅葉。
 その笑顔に反応した我が分身は三度屹立した。

「え、あ、あれ?も、もう、硬くなっちゃったの!?ウソ・・・すご・・・」
「という訳なので紅葉、今度はバックからいいかな?」
「ふ、ふにゅう・・・いいけど、お尻の穴は苛めないでよ・・・?」

 前回バックでやった時、調子に乗って尻の穴を攻めながらやったのがお気に召さなかったようだ。

「そんなに気に入らなかったか?」
「だ、だって、何か変な感じで・・・気持ち良いのか悪いのか分からなかったもん・・・」
「分かった、じゃあお尻の穴を苛めるのは、また今度な」
「ま、また今度って・・・ふにゅう~!兄貴の変態~!・・・あ、くああぁん!」

 バックから挿入し、苦情を遮る。
 なぁに、まだまだ時間はある。じっくり開発してやるからな、紅葉。


 後日談。
 両親が旅行から帰ってきた時、俺と紅葉の変化をまず感じ取ったのは母さんだった。

「ゆ~うちゃぁぁん?」
「は、はい?」

 両肩を女性とは思えぬ強い力でがっしりと掴まれた。うぉ、身動きできねぇ!

「紅葉ちゃんの事、く・れ・ぐ・れ・も、よろしくねぇ~?」
「はっ、はいぃ!」
「ん、よろしい。紅葉ちゃ~ん!」

 鼻歌を歌いながらご機嫌になった母さんは、今度は紅葉を抱きしめて頭を撫で回したり、頬ずりしたりしている。
 紅葉の方はあまり嫌がってないが・・・。
 と、今度は親父が俺の肩を叩いて言った。

「勇一」
「な、なんだよ」
「一人の女を幸せにするというのは、そりゃあ大変な事だ。だがな、お前はわしの息子だ、お前にならできる!頑張って紅葉ちゃんを幸せにするんだぞ!はっはっは!うむ、実にメデタイ!はーっはっはっはっはっはっはっはっはっ・・・!」

 高笑いしながら去っていく親父の後姿を見ながら、俺は呆然と立ち尽くしていた。
 あのー、もしもし?お二人とも何を考えてるんでつか?つーか、反対もしなけりゃ怒りもしないんでつか?

「兄貴、ちょっと来て!」

 母さんから開放された紅葉が、俺を自分の部屋に引っ張って行った。

「兄貴、これ見て」
「なんだこりゃ、メモの切れ端?」
「それ、一週間前に・・・ほら、わ、私と兄貴が、は、初めてHした日に見せたメモの切れ端・・・」
「ああ、あの時の親からのメモか・・・」

 切れ端にはこう書かれていた。

『追伸・紅葉ちゃんへ
 母より
 紅葉ちゃん、勇ちゃんの好物はお肉よ!
 食費は奮発して多めに置いていくから、いいお肉買って、それを武器にしなさい。
 男の子は女の子の手料理に弱いんだからね!
 頑張って勇ちゃんの心を掴むのよ~。

 父より
 紅葉ちゃんは母さんに似て美人なんだから、自信を持っていきなさい!
 なぁに、紅葉ちゃんがちょっと色っぽくいけば、勇一はコロッと落ちるわい。
 あのスロ馬鹿息子を更生してやっておくれ、頼んだぞ~』

「・・・・・・・・・」
「・・・ご、ごめんね兄貴。隠すつもりは無かったんだけど、なんか言い出しにくくて・・・」
「つまり何か・・・?あの二人はお前の気持ちを知っていて、俺とくっ付けようとしていた、と・・・。こういう事か?」
「そ、そういう事になる、ね・・・お、怒ってる・・・?」
「怒ってはいねー・・・呆れてるだけだ」
「や、やっぱり・・・あはは」

 まったく・・・何考えてんだ、あのバカップル夫婦は!!
 こっちはばれない様に神経尖らせて、いずれ二人の事を話すまでの年間計画表まで作ってたっていうのに!
 居間の方から、親達の嬉しそうに弾んだ会話が聞こえてきた。

「あなた、孫は何人くらいがいいですかねぇ。私はあなた似の、逞しい男の子がいいですわ~」
「そうだなぁ、わしは若草物語に出てくるような四姉妹とかがいいのう。肩を揉んでもらったり、お茶を入れてくれたりしたら、小遣いを弾んでしまいそうじゃなぁ!」

 何が四姉妹だボケ親父!!

「四人かぁ・・・私は男の子と女の子、一人ずつがいいなぁ・・・。一人目はやっぱり男の子でぇ・・・妹を可愛がる優しいお兄ちゃんに育てなきゃ・・・」

 お前もまともに妄想するなよ・・・。
 居間では両親の妄想会話、目の前では将来の明るい家庭を妄想してにやける妹。
 俺は溜め息一つ漏らしつつ、自分の部屋に戻ってパソコンを立ち上げた。
 エクセルで作った年間計画表を消去して、パチ屋のサイトを巡り、パチ屋からのメールをチェックし、明日の立ち回りを考える。
 家族は俺がしょっちゅうボロ負けしてると思っているようだが、実はそうじゃない。
 一日で十万オーバーの負けを喫する時もあるが、月トータルで見れば最低二十五万は確実に勝ち続けているのだ。
 貯金だって既に二百万近く有ったりする。
 紅葉との結婚費用やその後の生活費を考えると・・・まだまだ足りねーな。
 俺は現在大学生だが、就職する気は今のところ、無い。
 どうするのかはまだ決めていない、今は金を貯める事に専念したいのだ。ある程度まとまった金があれば、大概の事は乗り切れるしな。
 だからバイトをしたり、スロで稼いだりしてたって訳だ。
 目標は大学卒業までに五百万!その先の事は、それから考える!
 紅葉という守らなきゃならない存在もできたんだ、いっそう頑張らなきゃな!


 END



あとがき

 今回から、あとがきを書いてみる事にしました。
 今回のヒロイン紅葉には、アダルトPCゲームの『つよきす』に出てくる『椰子なごみ』というキャラがベースとしてありました。
 このキャラの『ツン』から『デレ』の変化は凄まじいものがあり、『つよきす』の中でも1,2を争う人気キャラです。はい、私もハマりましたww
 スロプーの主人公、勇一を慕い続けてきた義妹・紅葉は、普段は見事なツンツンぶり、結ばれた後にはデレデレに甘えてきます。
 それだけでなく、勇一の要求にはどんな事でも頑張って答えようとします。
 そのうち、アナルもしっかり感じるように開発されてしまう事でしょうww
 こんな義妹が欲しいですか?
 そうですね、私なら一人と言わず、三人くらい欲しいところですwww

 なお、『つよきす』はTVアニメになって現在放映中ですが・・・まったく別の作品に作り変えられてしまいました。
 『つよきす』という作品をレイプしたようなもんです。はっきり言ってムカつきます。
 一応、見てはいるのですが・・・評価はイマイチですね。


コメント
この記事へのコメント
鯖とマグロ食べたい
2010/12/27(月) 21:16:19 | URL | 傘歯 #-[ 編集]
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