圭一と魅音が結ばれてから、二週間ほどが経ったある日の事。
場所は詩音と悟史が住む興宮のマンション――。
「え~~~っ!? それじゃあお姉、まだ一回しか圭ちゃんとエッチしてないんですかぁ!?」
何度目になるのか、またも詩音の素っ頓狂な声が部屋の中に響いた。
魅音は肩をすくめ、上目遣いで詩音を見る。
「何やってるんですか、お姉! やっと一線越えたっていうのに! 更に体の結び付きを強くする為にバンバンやっちゃうのが普通でしょう!!」
ガラステーブルをバンバン叩きながら、姉に食ってかかる詩音。
テーブルの上の紅茶が零れそうになるのに気付いて詩音は叩くのを止めるが、口をへの字に結び、釣りあがった目で姉を睨みつける。
魅音は涙目になりながら懸命に説明を開始した。
場所は詩音と悟史が住む興宮のマンション――。
「え~~~っ!? それじゃあお姉、まだ一回しか圭ちゃんとエッチしてないんですかぁ!?」
何度目になるのか、またも詩音の素っ頓狂な声が部屋の中に響いた。
魅音は肩をすくめ、上目遣いで詩音を見る。
「何やってるんですか、お姉! やっと一線越えたっていうのに! 更に体の結び付きを強くする為にバンバンやっちゃうのが普通でしょう!!」
ガラステーブルをバンバン叩きながら、姉に食ってかかる詩音。
テーブルの上の紅茶が零れそうになるのに気付いて詩音は叩くのを止めるが、口をへの字に結び、釣りあがった目で姉を睨みつける。
魅音は涙目になりながら懸命に説明を開始した。
「だ、だ、だって、しょうがないじゃあん! “場所”が無いんだからさぁ!」
「・・・“場所”?」
「そう・・・。圭ちゃんといい雰囲気になってもさ、二人っきりになれる場所が無いんだよ・・・」
詩音はやっと理解した。
自分はこのマンションで誰を気にする訳でも無く、悟史と楽しい恋人&Hライフを満喫している。
しかし、雛見沢にはラブホテルなどという気の利いたものは存在しないのだ。
「あ・・・ああ、なるほど、そういう事ですか・・・」
「分かってくれた?」
「ええ、了解です。もしかして、今日来たのはそれについての相談ですか?」
「そうなんだよ~。詩音、どっか良い場所知らない? 雛見沢の中で、お金が掛からずに、誰にも見つからないで、圭ちゃんと二人っきりでどんな事でも出来ちゃう所!」
「地下祭具殿・・・?」
「却下ーーーー!!」
ちゃぶ台返しならぬ、ガラステーブル返しをするようなポーズを取りながら吠える魅音。
「確かに理想的ではあるけど、あんな所に連れて行ってあの拷問器具の数々を見たら、流石に引かれちゃうよ! いや、下手をすると本気で嫌われちゃうかも・・・ううっ、考えただけで寒気が・・・! とにかく、祭具殿なんて却下却下!」
「言ってみただけですよ、落ち着いてください、お姉」
「・・・ハァ。この為だけに興宮まで出てくるのも大変だし、ホテル代なんてそうそう出せないよ。まして興宮のホテルなんて園崎の親族が経営してる所ばかりで、もしばれたら・・・ああっ、鳥肌が・・・!」
魅音と圭一が恋人として付き合っている、というのは周知の事実であり、狭い雛見沢で知らぬ者は居ない。
が、それは清く正しい男女交際をしているという事で、肉体関係がある事まではばれていない筈であった。
「・・・う~ん・・・。これは中々難しい問題ですね・・・」
詩音は腕組みをして、目を瞑りながら考え込む。
魅音も紅茶を飲みながら頭を悩ませる。
と、そこへ電話が掛かってきた。詩音が小走りで向かい、受話器を取る。
「はい、園・・・なんだぁ。え? うん、うん・・・お姉! 代わってって!」
「え? 誰?」
「お母さん」
「ふぇ? ・・・はい、代わったよ・・・。うん・・・え!?」
一方そのころ、圭一もまた悩んでいた。
(う~~~~ん、魅音と最後まで行ったのはいいが・・・あれ以来チャンスが無い・・・! うぅぅ~~~ん・・・。したい! 魅音とすぐにでもHしたい!)
圭一もまた、魅音と同じ事で悩んでいたのだった。
セックスの快感を知った年頃の男が、いつも目の前にその対象となる恋人がいるのにそれが出来ないのだ、欲求不満になっても仕方が無いというものだろう。
最近では魅音の顔を見るたびに、一度見ただけの彼女の裸身が脳裏に浮かんでくる始末だ。
(魅音の胸、でかかったよなぁ・・・今からあれで、あと何年かしたらどうなっちまうんだ? 柔らかくって、ず~っと揉んでても飽きないというか・・・。ウエストも引き締まってて、思わず抱きつきたくなる! それに、魅音の中に入った時のあの快感! 熱くって、ヌルヌルで、締め付けられて・・・ぐぁぁぁぁ魅音~~~!!)
自分の部屋の中を、枕を抱きかかえてゴロゴロと転がり回る。
運動で発散したり、自分で性欲を処理する、等の方法は有るが、今の圭一の脳内では魅音があられもない格好で圭一を誘ったりしているのでそこまで考えが及ばないのであった。
『圭ちゃぁん・・・、いいでしょ? 圭ちゃんのオ○ンチン・・・おじさんのココに食べさせてぇ』
(*註:全裸の魅音が両脚を広げ、更に両手で濡れて光る陰唇を広げている)
『ほらぁ、もうこんなにグチャグチャなんだよ? 奥まで入れてよぉ・・・!』
(*註:全裸の魅音が四つん這いになって、右手で蜜を滴らせる陰唇を広げている)
『圭ちゃんの意地悪ぅ! 焦らさないでよぉ! オ○ンコに欲しいのぉ! オ○ンチンが欲しいのよぉ!』
(*註:全裸の魅音が以下略)
「ぬおおお! お、俺は、俺はぁぁぁっ!」
「・・・何やってるの、圭一」
冷ややかな声に、心臓を鷲掴みにされたかのように圭一の動きが止まる。
いつの間にか部屋の入り口に母親の藍子が立っていた。手には電話機を持っている。
「・・・あ、な、なに? 母さん・・・」
「電話よ、魅音ちゃんから」
「魅音から? なんだろーな、あ、あははは・・・」
圭一は悶えていた事を誤魔化す為に引きつった笑顔を浮かべ、藍子から電話機を受け取った。
「元気なのは良いけど、あんまり訳の分からない事しないでね」
軽く溜め息をつきつつ一階に戻る藍子であった。
圭一も大きく息を吐き、電話に出る。
「もしもし? 俺だけど」
「圭ちゃん!? いいニュースだよ!」
魅音の声が、やたらに弾んでいる。
「どうしたんだよ? 何だよいいニュースって」
「んふふ~♪ ねぇ、すぐに出てこれる?」
「今からか? ああ、大丈夫だぜ」
「私、今、詩音のとこにいるから・・・ゴミ山の所で落ち合おっ、いい?」
「ああ、分かった・・・けど、一体何なんだよ?」
「会ってからのお楽しみ! じゃあ、後でね!」
一方的に切られた電話に、小首を傾げる圭一であった。
不法投棄の粗大ゴミの山――竜宮レナにとっては宝の山であるが――そこに魅音よりも一足早く到着した圭一はそれを見上げながら彼女を待っていた。
「魅音の奴、急にどうしたってんだ? ・・・まさか、ココで急遽部活をやるってんじゃないだろうな・・・」
二人が付き合い始めても、恒例の部活は以前と変わらず続けられていた。
魅音がゲーム好きなのは変わりないし、皆も部活を心待ちにしているのだから。
もっとも、以前よりは魅音提案の罰ゲームが、少しだけ優しくなったような気がしないでもない。
「圭ちゃーん!!」
「ん、魅お・・・」
背後に自転車の音が聞こえたと思ったら、数秒後に魅音の乗った自転車は圭一の目前で華麗にドリフトを決めて停車した。
興宮から全力で来た割には、さほど息を切らしていない。大した心肺能力である。
「ごめんね、待った?」
「いや、来たばっかりだ。それで、何の用なんだよ?」
「付いてきて! こっちだよ!」
「お、おい!?」
魅音は自転車をゴミ山の側に立てかけると、圭一を先導してゴミ山の横の道を更に奥へと歩き出した。
五分ほど進むと、魅音は周りをキョロキョロと見回した。
「お、あったあった!」
道の脇にちょうど沙都子くらいの大きさの岩があり、表面のコケを転がっていた石で軽く削ると、矢印が現れた。今まで来た道に対し、直角に山の中を指している。
「うん、間違いない! 圭ちゃん、はぐれないでね!」
「こっちに行くのかよ!?」
ズンズン進む魅音に仕方なく着いていく圭一だったが、少し進んで驚いた。
さっきは草でよく見えなかったが、小さな石段がこしらえてあったのだ。
(何でこんな所に石段が・・・?)
圭一がそんな疑問を抱いた時、目の前に小さな空き地が広がった。
「着いたよ圭ちゃん!」
「こりゃ、一体・・・!?」
周囲十メートルあまりの空き地が、山の中にぽっかりと開けていたのだ。
よく登山道の途中で小さなスペースを利用した休憩所が設けられている事があるが、あれを少し大きくしたものと思ってもらえれば分かりやすいだろう。
やって来た道からは上手く死角に入り、念入りに探してもまず見つかる事はなさそうだった。
そこに、小さな小屋が建てられていた。
さほど古いものではない。ここ数年の間に建てられたものだろう。
小さいながらもしっかりした造りで、殆ど傷みが感じられない。今すぐに人が住むことも出来そうだった。
魅音がその小屋の入り口でゴソゴソやっているのを見て、圭一はそっちに向かう。
見れば掛けられた南京錠相手に苦戦していた。
「う~~~・・・、鍵が錆付いちゃってるなぁ。固い・・・!」
「よし、俺がやるよ。・・・むっ、こりゃ固いな! ぬぐぐ・・・!」
ギチギチ・・・カチン!
乾いた音がして南京錠が開いた。
「やった! さすが男の子!」
「へへ、まぁな・・・って、魅音! 一体何なんだよココは?」
「ダム闘争をやっていた時に使っていた、秘密基地、かな」
「秘密基地ぃ?」
「建設現場への抗議活動をする為に、交代要員が泊り込んだり、必要な道具をココに保管したりしてたんだ。でも役人に見つかったらココにも警察や機動隊が来るかもしれないでしょ?」
「・・・ああ、だからこんな見つかりにくい場所に・・・」
「そーゆー事! この辺は園崎家の私有地だし、もちろん今は使ってないから誰にも遠慮なく使えるって訳! とにかく入ってみよ!」
ガタガタと音を立てて扉を横にずらしていくと、埃っぽくはあるものの、思ったよりも汚れていない室内が現れた。
広さは六畳ほど、傍らには鉄製の薪ストーブが置かれ、天井からは古めかしいランタンが吊るされている。壁に作られた棚には、ヤカンや数個の湯飲み茶碗が放置され埃を被っていた。
それ以外は何も無い、がらんとした空間だ。
魅音が詩音の部屋で、母親の茜から言われたのが、この小屋の事だったのだ。
もう使われていないこの小屋の様子を見てきてくれ、と言われたのだが、茜は更に付け加えていた。
『まだ使えるようなら、圭一君と一緒に使いな』
・・・と。
茜は詩音以外に、魅音と圭一の肉体関係を知っている唯一の人物である。
彼女なりの気遣いであった。
なお、魅音と詩音がこの小屋の事を忘れていたのは、当時ある事は知っていてもまだ子供だった為に泊り込んだ事はおろか、利用したことがなかったせいである。
「うん! ちょっと掃除すれば十分使えるよ! いいよこれ! 私と圭ちゃんだけの秘密の・・・」
頬を染めながら、魅音が圭一を横目で見ながら呟くように言う。
「ひ、秘密の・・・二人だけになれる・・・場所」
「み、魅音・・・!」
「あ、あは、あははははは! ほ、ほら、薪ストーブ! 夏場でも夜の山の中は結構冷えるからね~! すぐ側に湧き水が湧いててね! 飲み水も確保できるし、ヤカンとかもちゃんと洗えば大丈夫だよ! ・・・あ」
圭一は魅音に近寄ると、キスをした。
「んっ! んん・・・。ふぁ・・・もう、圭ちゃんってば、不意打ちはずるいよ・・・」
「だってよ、嬉しいんだよ、俺。俺もずっと魅音と二人っきりになりたかったんだ、あの日以来、お前の、その、裸が頭から離れなくてさ・・・」
魅音の頬の朱色が、耳まで広がる。
「ば、ばか・・・恥ずかしいじゃない・・・」
「わ、わりぃ・・・」
暫しの沈黙を破ったのは、魅音だった。
「・・・そ、そんなに気持ち良かった? お、おじさんの身体・・・」
「ああ・・・もう、天にも昇る気持ちよさだったぜ・・・」
「お・・・おじさんも・・・気持ち良かった・・・。って言うより・・・嬉しかった。圭ちゃんに抱かれて・・・恥ずかしくて、嬉しくて、気持ち良かった・・・!」
二人は再びキスを交わす。
今度はすぐに放さない、互いが互いの舌を求め合い、唾液を吸いあい、口の中を蠢きまわる。
圭一の手が魅音の胸を優しく揉む。
すでに固くなり始めている乳首に刺激が加わるたび、ピクン、ピクン、と魅音の身体が小刻みに反応する。
服の下から手を差し込み、更にブラに潜り込んだ圭一の手が、直接乳首を摘んだ。
強い刺激に、魅音の身体も強い反応を返す。
「んぁっ! け、圭ちゃん・・・今、しちゃうの・・・?」
「ダメか? 俺、我慢できそうにないよ」
圭一の泣きそうな顔を見て、魅音はクスリと微笑んだ。
「も~しょうがないなぁ・・・ん、いいよ・・・。でも、服が汚れちゃうから・・・」
魅音は圭一から離れると、ズボンのベルトを緩めて太腿の途中まで降ろす。
そのまま後ろを向くと、壁に手を付き、圭一に腰を突き出すようなポーズを取った。
「今日のところは・・・これで・・・」
「あ・・・ああ」
圭一はしゃがみこんで、魅音の突き出された尻に顔を寄せた。
軽く割れ目の部分に触れると、そこは汗ではない液体で湿っていた。
「魅音、濡れてるのか・・・?」
「私だって・・・ずっと、我慢してたんだよ・・・? 何時こうなってもいいように、避妊薬だって毎日飲んでたんだから・・・」
「そっか・・・じゃあ・・・」
「んあっ!」
圭一は魅音の下着の秘所にあたる部分を少しずらす。
露わになったそこは、内側からの蜜で湿り気を帯びていた。圭一はそこに舌を這わせる。
少し舌を動かしただけで、中からは愛液が驚くほど溢れ出してきた。
「魅音・・・汁が凄いな・・・」
「やだぁ、もぉぉ・・・。け、圭ちゃん・・・私、もう・・・ほ、欲しいよ・・・!」
「ああ・・・!」
圭一は自分のいきり立っているモノを取り出し、魅音のピンク色の花弁へゆっくりと押し込んだ。
「ッん・・・! くぅ、ふ、あ、あぁぁ・・・ッ!!」
その動きにあわせるように、魅音の背がのけぞってゆく。
柔らかな淫肉に分身を包み込まれ、圭一も大きく息を吐いた。
「う、動くぞ・・・」
圭一は慌てず、静かに前後運動を開始した。
処女を散らしてからやっと二回目の交わりだ、無理をする訳にはいかない。
欲望に滾っていたとはいえ、圭一はちゃんと魅音の身体のことを考えていたのだ。
魅音もその事はちゃんと分かった。次第に強くなっていく快感に、圭一の優しさに感じた喜びが上乗せされる。
魅音の身体が更なる悦楽を求め始めた。
「くぁッ! あッ、ん~~ッ・・あッ、ん、んあぁッ・・・! け、圭ちゃん、大丈夫、だから・・・もっと、強く、してぇッ!」
「よ、よし、分かった!」
圭一は魅音の火照ったお尻をしっかりと支えると、スピードを一気に上げた。
「ひはぁッ!! あぁッ!! んあッ!! はぁぁああぁ~~~ッ!! す、凄いよぉ! 圭ちゃんの、オ○ンチン! 私ッのッ中ぁッ!! グチャグチャにしてるぅぅッ!!」
「みっ、魅音のオ○ンコもッ、凄く、気持ち、良いぞっ! 締め付けてっ・・・くぅぅうっ!」
初セックスから二週間の間我慢していた二人の性欲は、ここで一気に燃え上がっていた。
結合部からはグチュグチュと卑猥な音が流れ、魅音の奥からは絶えず蜜が溢れ続ける。圭一の動きは激しく、不規則になっていった。
「はぁッ、はあぁッ! んぅッ! ひぁうッ!! ら、ダメぇッ もう、ラメだよぉッ! 私、わらしぃ、変になるぅッ! 頭の中が燃えひゃうぅぅぅッ!!」
「お、俺もっ! 限界だ・・・っ! 魅音っ! 出すぞ!!」
「来て、来て、来てぇッ! 圭ひゃんのせーしでおなか一杯にしてぇッ!!」
圭一の最後の一突きが、渾身の力で魅音の奥めがけて突きこまれる。
その瞬間、魅音の膣肉が急激な締め付けを開始し、ペニスに止めの刺激を加えた。
それに応えるかのように、圭一は魅音の膣内へ二週間分の欲望を放出した。
「くぅぅぅぅっ!!」
「ひぁ、あ、あッ! ッく・・・くふぁぁぁああぁ~~~~ッ!!」
ドクン、ドクン、と大量の精液が子宮めがけて注ぎ込まれ、その勢いのよさに膣奥の動きが激しくなった。
精液を残らず搾り取ろうと、膣肉は肉棒を締め付ける。
その動きにペニスは翻弄され、求められるままに最後の一滴まで精液を注ぎ込んでいった。
「あ、ぅ、あふぅぅ・・・せーえき・・・ひゅごいよぉ・・・!」
魅音は完全に脱力していた。
圭一が支えていなければ、魅音は埃まみれの床に倒れこんでいただろう。
魅音の体力が戻るまで、圭一はそのままの体勢で耐えるのだった。
この小屋の横には、湧き水を引っ張ってきて作られている小さな洗い場があった。
魅音は回復すると、この洗い場で下半身を洗い、中に出された精液を残念そうに洗い流す。
流石にそんな場面は圭一には見られたくないので、小屋の中で待機させている。
洗い終わり、下着とズボンを元通りに履き直すと、魅音は圭一を呼んだ。
「こんなもんかな。圭ちゃーん! もういいよー!」
「だいじょうぶか? 魅音」
ひょいっと見せた圭一の顔は、まだ少しフラついている魅音を気にして心配そうだった。
「うん、平気平気! さ、そろそろ帰ろ!」
「ああ、そうだな」
二人は手を繋いで歩き始める。
来た時とは逆に、帰り道は圭一が先に歩いて行く。
小さな石段で魅音が転ばぬよう、圭一は魅音を支えながら歩くのだった。
「圭ちゃん、今度の日曜日は小屋の掃除だからね! 忘れないでよ?」
「おう! 気合入れて掃除してやるぜ! 俺と魅音の“愛の巣”だからな!」
「も、も~! よくそんな恥ずかしい台詞言えるねぇ! おじさん赤面しちゃうよ?」
赤面しつつも実に嬉しそうな顔である。
「まずは綺麗に掃除するとして・・・必要なものは何だ? タオルや石鹸、洗面器とかもあると良さそうだな!」
「圭ちゃん、お風呂屋さんに行くみたいだね」
「え~、だってさ、身体を洗う事が・・・多くなりそうだし、さ・・・!」
「あ、うん、そうだね」
見つめ合い、微笑を交わす。
鮮やかな夕焼けが照らす中、ひぐらしの合唱が二人を冷やかすようにないていた。
(続く)
あとがき
しゅ、週末アップの予定が遅れました、スイマセン・・・orz
いやはや、二人の“愛の巣”の設定に悩む事悩む事w
原作にこんな小屋は出てきません、これは完全なHEKSの創作です。
あまり原作の方と矛盾が出ないようにしてるつもりですが、いかがでしょうか。
さて、これで場所の問題はクリアーです。
次回の予定は二人に猿の様に愛し合ってもらうつもりですが、さてさて、どうなりますやら。
のんびりまったりお待ちくださ~い。
「・・・“場所”?」
「そう・・・。圭ちゃんといい雰囲気になってもさ、二人っきりになれる場所が無いんだよ・・・」
詩音はやっと理解した。
自分はこのマンションで誰を気にする訳でも無く、悟史と楽しい恋人&Hライフを満喫している。
しかし、雛見沢にはラブホテルなどという気の利いたものは存在しないのだ。
「あ・・・ああ、なるほど、そういう事ですか・・・」
「分かってくれた?」
「ええ、了解です。もしかして、今日来たのはそれについての相談ですか?」
「そうなんだよ~。詩音、どっか良い場所知らない? 雛見沢の中で、お金が掛からずに、誰にも見つからないで、圭ちゃんと二人っきりでどんな事でも出来ちゃう所!」
「地下祭具殿・・・?」
「却下ーーーー!!」
ちゃぶ台返しならぬ、ガラステーブル返しをするようなポーズを取りながら吠える魅音。
「確かに理想的ではあるけど、あんな所に連れて行ってあの拷問器具の数々を見たら、流石に引かれちゃうよ! いや、下手をすると本気で嫌われちゃうかも・・・ううっ、考えただけで寒気が・・・! とにかく、祭具殿なんて却下却下!」
「言ってみただけですよ、落ち着いてください、お姉」
「・・・ハァ。この為だけに興宮まで出てくるのも大変だし、ホテル代なんてそうそう出せないよ。まして興宮のホテルなんて園崎の親族が経営してる所ばかりで、もしばれたら・・・ああっ、鳥肌が・・・!」
魅音と圭一が恋人として付き合っている、というのは周知の事実であり、狭い雛見沢で知らぬ者は居ない。
が、それは清く正しい男女交際をしているという事で、肉体関係がある事まではばれていない筈であった。
「・・・う~ん・・・。これは中々難しい問題ですね・・・」
詩音は腕組みをして、目を瞑りながら考え込む。
魅音も紅茶を飲みながら頭を悩ませる。
と、そこへ電話が掛かってきた。詩音が小走りで向かい、受話器を取る。
「はい、園・・・なんだぁ。え? うん、うん・・・お姉! 代わってって!」
「え? 誰?」
「お母さん」
「ふぇ? ・・・はい、代わったよ・・・。うん・・・え!?」
一方そのころ、圭一もまた悩んでいた。
(う~~~~ん、魅音と最後まで行ったのはいいが・・・あれ以来チャンスが無い・・・! うぅぅ~~~ん・・・。したい! 魅音とすぐにでもHしたい!)
圭一もまた、魅音と同じ事で悩んでいたのだった。
セックスの快感を知った年頃の男が、いつも目の前にその対象となる恋人がいるのにそれが出来ないのだ、欲求不満になっても仕方が無いというものだろう。
最近では魅音の顔を見るたびに、一度見ただけの彼女の裸身が脳裏に浮かんでくる始末だ。
(魅音の胸、でかかったよなぁ・・・今からあれで、あと何年かしたらどうなっちまうんだ? 柔らかくって、ず~っと揉んでても飽きないというか・・・。ウエストも引き締まってて、思わず抱きつきたくなる! それに、魅音の中に入った時のあの快感! 熱くって、ヌルヌルで、締め付けられて・・・ぐぁぁぁぁ魅音~~~!!)
自分の部屋の中を、枕を抱きかかえてゴロゴロと転がり回る。
運動で発散したり、自分で性欲を処理する、等の方法は有るが、今の圭一の脳内では魅音があられもない格好で圭一を誘ったりしているのでそこまで考えが及ばないのであった。
『圭ちゃぁん・・・、いいでしょ? 圭ちゃんのオ○ンチン・・・おじさんのココに食べさせてぇ』
(*註:全裸の魅音が両脚を広げ、更に両手で濡れて光る陰唇を広げている)
『ほらぁ、もうこんなにグチャグチャなんだよ? 奥まで入れてよぉ・・・!』
(*註:全裸の魅音が四つん這いになって、右手で蜜を滴らせる陰唇を広げている)
『圭ちゃんの意地悪ぅ! 焦らさないでよぉ! オ○ンコに欲しいのぉ! オ○ンチンが欲しいのよぉ!』
(*註:全裸の魅音が以下略)
「ぬおおお! お、俺は、俺はぁぁぁっ!」
「・・・何やってるの、圭一」
冷ややかな声に、心臓を鷲掴みにされたかのように圭一の動きが止まる。
いつの間にか部屋の入り口に母親の藍子が立っていた。手には電話機を持っている。
「・・・あ、な、なに? 母さん・・・」
「電話よ、魅音ちゃんから」
「魅音から? なんだろーな、あ、あははは・・・」
圭一は悶えていた事を誤魔化す為に引きつった笑顔を浮かべ、藍子から電話機を受け取った。
「元気なのは良いけど、あんまり訳の分からない事しないでね」
軽く溜め息をつきつつ一階に戻る藍子であった。
圭一も大きく息を吐き、電話に出る。
「もしもし? 俺だけど」
「圭ちゃん!? いいニュースだよ!」
魅音の声が、やたらに弾んでいる。
「どうしたんだよ? 何だよいいニュースって」
「んふふ~♪ ねぇ、すぐに出てこれる?」
「今からか? ああ、大丈夫だぜ」
「私、今、詩音のとこにいるから・・・ゴミ山の所で落ち合おっ、いい?」
「ああ、分かった・・・けど、一体何なんだよ?」
「会ってからのお楽しみ! じゃあ、後でね!」
一方的に切られた電話に、小首を傾げる圭一であった。
不法投棄の粗大ゴミの山――竜宮レナにとっては宝の山であるが――そこに魅音よりも一足早く到着した圭一はそれを見上げながら彼女を待っていた。
「魅音の奴、急にどうしたってんだ? ・・・まさか、ココで急遽部活をやるってんじゃないだろうな・・・」
二人が付き合い始めても、恒例の部活は以前と変わらず続けられていた。
魅音がゲーム好きなのは変わりないし、皆も部活を心待ちにしているのだから。
もっとも、以前よりは魅音提案の罰ゲームが、少しだけ優しくなったような気がしないでもない。
「圭ちゃーん!!」
「ん、魅お・・・」
背後に自転車の音が聞こえたと思ったら、数秒後に魅音の乗った自転車は圭一の目前で華麗にドリフトを決めて停車した。
興宮から全力で来た割には、さほど息を切らしていない。大した心肺能力である。
「ごめんね、待った?」
「いや、来たばっかりだ。それで、何の用なんだよ?」
「付いてきて! こっちだよ!」
「お、おい!?」
魅音は自転車をゴミ山の側に立てかけると、圭一を先導してゴミ山の横の道を更に奥へと歩き出した。
五分ほど進むと、魅音は周りをキョロキョロと見回した。
「お、あったあった!」
道の脇にちょうど沙都子くらいの大きさの岩があり、表面のコケを転がっていた石で軽く削ると、矢印が現れた。今まで来た道に対し、直角に山の中を指している。
「うん、間違いない! 圭ちゃん、はぐれないでね!」
「こっちに行くのかよ!?」
ズンズン進む魅音に仕方なく着いていく圭一だったが、少し進んで驚いた。
さっきは草でよく見えなかったが、小さな石段がこしらえてあったのだ。
(何でこんな所に石段が・・・?)
圭一がそんな疑問を抱いた時、目の前に小さな空き地が広がった。
「着いたよ圭ちゃん!」
「こりゃ、一体・・・!?」
周囲十メートルあまりの空き地が、山の中にぽっかりと開けていたのだ。
よく登山道の途中で小さなスペースを利用した休憩所が設けられている事があるが、あれを少し大きくしたものと思ってもらえれば分かりやすいだろう。
やって来た道からは上手く死角に入り、念入りに探してもまず見つかる事はなさそうだった。
そこに、小さな小屋が建てられていた。
さほど古いものではない。ここ数年の間に建てられたものだろう。
小さいながらもしっかりした造りで、殆ど傷みが感じられない。今すぐに人が住むことも出来そうだった。
魅音がその小屋の入り口でゴソゴソやっているのを見て、圭一はそっちに向かう。
見れば掛けられた南京錠相手に苦戦していた。
「う~~~・・・、鍵が錆付いちゃってるなぁ。固い・・・!」
「よし、俺がやるよ。・・・むっ、こりゃ固いな! ぬぐぐ・・・!」
ギチギチ・・・カチン!
乾いた音がして南京錠が開いた。
「やった! さすが男の子!」
「へへ、まぁな・・・って、魅音! 一体何なんだよココは?」
「ダム闘争をやっていた時に使っていた、秘密基地、かな」
「秘密基地ぃ?」
「建設現場への抗議活動をする為に、交代要員が泊り込んだり、必要な道具をココに保管したりしてたんだ。でも役人に見つかったらココにも警察や機動隊が来るかもしれないでしょ?」
「・・・ああ、だからこんな見つかりにくい場所に・・・」
「そーゆー事! この辺は園崎家の私有地だし、もちろん今は使ってないから誰にも遠慮なく使えるって訳! とにかく入ってみよ!」
ガタガタと音を立てて扉を横にずらしていくと、埃っぽくはあるものの、思ったよりも汚れていない室内が現れた。
広さは六畳ほど、傍らには鉄製の薪ストーブが置かれ、天井からは古めかしいランタンが吊るされている。壁に作られた棚には、ヤカンや数個の湯飲み茶碗が放置され埃を被っていた。
それ以外は何も無い、がらんとした空間だ。
魅音が詩音の部屋で、母親の茜から言われたのが、この小屋の事だったのだ。
もう使われていないこの小屋の様子を見てきてくれ、と言われたのだが、茜は更に付け加えていた。
『まだ使えるようなら、圭一君と一緒に使いな』
・・・と。
茜は詩音以外に、魅音と圭一の肉体関係を知っている唯一の人物である。
彼女なりの気遣いであった。
なお、魅音と詩音がこの小屋の事を忘れていたのは、当時ある事は知っていてもまだ子供だった為に泊り込んだ事はおろか、利用したことがなかったせいである。
「うん! ちょっと掃除すれば十分使えるよ! いいよこれ! 私と圭ちゃんだけの秘密の・・・」
頬を染めながら、魅音が圭一を横目で見ながら呟くように言う。
「ひ、秘密の・・・二人だけになれる・・・場所」
「み、魅音・・・!」
「あ、あは、あははははは! ほ、ほら、薪ストーブ! 夏場でも夜の山の中は結構冷えるからね~! すぐ側に湧き水が湧いててね! 飲み水も確保できるし、ヤカンとかもちゃんと洗えば大丈夫だよ! ・・・あ」
圭一は魅音に近寄ると、キスをした。
「んっ! んん・・・。ふぁ・・・もう、圭ちゃんってば、不意打ちはずるいよ・・・」
「だってよ、嬉しいんだよ、俺。俺もずっと魅音と二人っきりになりたかったんだ、あの日以来、お前の、その、裸が頭から離れなくてさ・・・」
魅音の頬の朱色が、耳まで広がる。
「ば、ばか・・・恥ずかしいじゃない・・・」
「わ、わりぃ・・・」
暫しの沈黙を破ったのは、魅音だった。
「・・・そ、そんなに気持ち良かった? お、おじさんの身体・・・」
「ああ・・・もう、天にも昇る気持ちよさだったぜ・・・」
「お・・・おじさんも・・・気持ち良かった・・・。って言うより・・・嬉しかった。圭ちゃんに抱かれて・・・恥ずかしくて、嬉しくて、気持ち良かった・・・!」
二人は再びキスを交わす。
今度はすぐに放さない、互いが互いの舌を求め合い、唾液を吸いあい、口の中を蠢きまわる。
圭一の手が魅音の胸を優しく揉む。
すでに固くなり始めている乳首に刺激が加わるたび、ピクン、ピクン、と魅音の身体が小刻みに反応する。
服の下から手を差し込み、更にブラに潜り込んだ圭一の手が、直接乳首を摘んだ。
強い刺激に、魅音の身体も強い反応を返す。
「んぁっ! け、圭ちゃん・・・今、しちゃうの・・・?」
「ダメか? 俺、我慢できそうにないよ」
圭一の泣きそうな顔を見て、魅音はクスリと微笑んだ。
「も~しょうがないなぁ・・・ん、いいよ・・・。でも、服が汚れちゃうから・・・」
魅音は圭一から離れると、ズボンのベルトを緩めて太腿の途中まで降ろす。
そのまま後ろを向くと、壁に手を付き、圭一に腰を突き出すようなポーズを取った。
「今日のところは・・・これで・・・」
「あ・・・ああ」
圭一はしゃがみこんで、魅音の突き出された尻に顔を寄せた。
軽く割れ目の部分に触れると、そこは汗ではない液体で湿っていた。
「魅音、濡れてるのか・・・?」
「私だって・・・ずっと、我慢してたんだよ・・・? 何時こうなってもいいように、避妊薬だって毎日飲んでたんだから・・・」
「そっか・・・じゃあ・・・」
「んあっ!」
圭一は魅音の下着の秘所にあたる部分を少しずらす。
露わになったそこは、内側からの蜜で湿り気を帯びていた。圭一はそこに舌を這わせる。
少し舌を動かしただけで、中からは愛液が驚くほど溢れ出してきた。
「魅音・・・汁が凄いな・・・」
「やだぁ、もぉぉ・・・。け、圭ちゃん・・・私、もう・・・ほ、欲しいよ・・・!」
「ああ・・・!」
圭一は自分のいきり立っているモノを取り出し、魅音のピンク色の花弁へゆっくりと押し込んだ。
「ッん・・・! くぅ、ふ、あ、あぁぁ・・・ッ!!」
その動きにあわせるように、魅音の背がのけぞってゆく。
柔らかな淫肉に分身を包み込まれ、圭一も大きく息を吐いた。
「う、動くぞ・・・」
圭一は慌てず、静かに前後運動を開始した。
処女を散らしてからやっと二回目の交わりだ、無理をする訳にはいかない。
欲望に滾っていたとはいえ、圭一はちゃんと魅音の身体のことを考えていたのだ。
魅音もその事はちゃんと分かった。次第に強くなっていく快感に、圭一の優しさに感じた喜びが上乗せされる。
魅音の身体が更なる悦楽を求め始めた。
「くぁッ! あッ、ん~~ッ・・あッ、ん、んあぁッ・・・! け、圭ちゃん、大丈夫、だから・・・もっと、強く、してぇッ!」
「よ、よし、分かった!」
圭一は魅音の火照ったお尻をしっかりと支えると、スピードを一気に上げた。
「ひはぁッ!! あぁッ!! んあッ!! はぁぁああぁ~~~ッ!! す、凄いよぉ! 圭ちゃんの、オ○ンチン! 私ッのッ中ぁッ!! グチャグチャにしてるぅぅッ!!」
「みっ、魅音のオ○ンコもッ、凄く、気持ち、良いぞっ! 締め付けてっ・・・くぅぅうっ!」
初セックスから二週間の間我慢していた二人の性欲は、ここで一気に燃え上がっていた。
結合部からはグチュグチュと卑猥な音が流れ、魅音の奥からは絶えず蜜が溢れ続ける。圭一の動きは激しく、不規則になっていった。
「はぁッ、はあぁッ! んぅッ! ひぁうッ!! ら、ダメぇッ もう、ラメだよぉッ! 私、わらしぃ、変になるぅッ! 頭の中が燃えひゃうぅぅぅッ!!」
「お、俺もっ! 限界だ・・・っ! 魅音っ! 出すぞ!!」
「来て、来て、来てぇッ! 圭ひゃんのせーしでおなか一杯にしてぇッ!!」
圭一の最後の一突きが、渾身の力で魅音の奥めがけて突きこまれる。
その瞬間、魅音の膣肉が急激な締め付けを開始し、ペニスに止めの刺激を加えた。
それに応えるかのように、圭一は魅音の膣内へ二週間分の欲望を放出した。
「くぅぅぅぅっ!!」
「ひぁ、あ、あッ! ッく・・・くふぁぁぁああぁ~~~~ッ!!」
ドクン、ドクン、と大量の精液が子宮めがけて注ぎ込まれ、その勢いのよさに膣奥の動きが激しくなった。
精液を残らず搾り取ろうと、膣肉は肉棒を締め付ける。
その動きにペニスは翻弄され、求められるままに最後の一滴まで精液を注ぎ込んでいった。
「あ、ぅ、あふぅぅ・・・せーえき・・・ひゅごいよぉ・・・!」
魅音は完全に脱力していた。
圭一が支えていなければ、魅音は埃まみれの床に倒れこんでいただろう。
魅音の体力が戻るまで、圭一はそのままの体勢で耐えるのだった。
この小屋の横には、湧き水を引っ張ってきて作られている小さな洗い場があった。
魅音は回復すると、この洗い場で下半身を洗い、中に出された精液を残念そうに洗い流す。
流石にそんな場面は圭一には見られたくないので、小屋の中で待機させている。
洗い終わり、下着とズボンを元通りに履き直すと、魅音は圭一を呼んだ。
「こんなもんかな。圭ちゃーん! もういいよー!」
「だいじょうぶか? 魅音」
ひょいっと見せた圭一の顔は、まだ少しフラついている魅音を気にして心配そうだった。
「うん、平気平気! さ、そろそろ帰ろ!」
「ああ、そうだな」
二人は手を繋いで歩き始める。
来た時とは逆に、帰り道は圭一が先に歩いて行く。
小さな石段で魅音が転ばぬよう、圭一は魅音を支えながら歩くのだった。
「圭ちゃん、今度の日曜日は小屋の掃除だからね! 忘れないでよ?」
「おう! 気合入れて掃除してやるぜ! 俺と魅音の“愛の巣”だからな!」
「も、も~! よくそんな恥ずかしい台詞言えるねぇ! おじさん赤面しちゃうよ?」
赤面しつつも実に嬉しそうな顔である。
「まずは綺麗に掃除するとして・・・必要なものは何だ? タオルや石鹸、洗面器とかもあると良さそうだな!」
「圭ちゃん、お風呂屋さんに行くみたいだね」
「え~、だってさ、身体を洗う事が・・・多くなりそうだし、さ・・・!」
「あ、うん、そうだね」
見つめ合い、微笑を交わす。
鮮やかな夕焼けが照らす中、ひぐらしの合唱が二人を冷やかすようにないていた。
(続く)
あとがき
しゅ、週末アップの予定が遅れました、スイマセン・・・orz
いやはや、二人の“愛の巣”の設定に悩む事悩む事w
原作にこんな小屋は出てきません、これは完全なHEKSの創作です。
あまり原作の方と矛盾が出ないようにしてるつもりですが、いかがでしょうか。
さて、これで場所の問題はクリアーです。
次回の予定は二人に猿の様に愛し合ってもらうつもりですが、さてさて、どうなりますやら。
のんびりまったりお待ちくださ~い。
この記事へのコメント
待ってました!
いやぁ、いいですねぇ…こんなエロくて健気な彼女を持てた圭一君に嫉妬してしまいますw
いやぁ、いいですねぇ…こんなエロくて健気な彼女を持てた圭一君に嫉妬してしまいますw
2007/08/07(火) 22:43:10 | URL | eminem #iuvM2DXA[ 編集]
久しぶりに圭一&魅音の話を読ませて頂きました。
待ち遠しかったです。
後編の早期掲載が楽しみです。
待ち遠しかったです。
後編の早期掲載が楽しみです。
2007/08/08(水) 06:18:19 | URL | 影法師 #cVARBx7M[ 編集]
>>eminem さん
そうですね~、私も羨ましいやら妬ましいやら腹が立つやらw
私の中の魅音は『尽くすタイプ』のようでして、書いてると自然とそうなってしまうのです。
こーゆー彼女欲しいな~www
>>影法師 さん
あああ、遅筆で申し訳ないです、あぅあぅあぅ。
来週から会社が夏休みに入るので、その間でのアップを予定しております。
次回のアップ予定は『淫花に~』の3何ですが・・・現在、白紙状態(ぉ
マジで遅筆に効く薬希望w
そうですね~、私も羨ましいやら妬ましいやら腹が立つやらw
私の中の魅音は『尽くすタイプ』のようでして、書いてると自然とそうなってしまうのです。
こーゆー彼女欲しいな~www
>>影法師 さん
あああ、遅筆で申し訳ないです、あぅあぅあぅ。
来週から会社が夏休みに入るので、その間でのアップを予定しております。
次回のアップ予定は『淫花に~』の3何ですが・・・現在、白紙状態(ぉ
マジで遅筆に効く薬希望w
2007/08/08(水) 09:59:26 | URL | HEKS #195Lvy4Y[ 編集]