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ご都合主義な官能小説
「こんな都合のいい話あるわけねーじゃん!」 「いいんです!そーいう小説なんですから!(力説)」www 基本的にハッピーエンドの官能小説を書いてます。 座右の銘は『ご都合主義万歳!』www

2006/08 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031

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「・・・でも、これで終わりじゃなかったんです。そいつらは写真をネタに脅迫して加奈子の部屋に連日入り浸り、毎日の様に加奈子を・・・!」
「・・・なるほど、随分と酷い目に・・・。それで、妹さんは今は・・・?」
「加奈子は今、精神病院に入院しています・・・」
「精神病院に・・・?」
「・・・加奈子がずっと休んでいるというバイト先からの連絡が実家にありまして、私が様子を見に行ったんです。返事がないので管理人にお願いして鍵を開けてもらい、部屋に入ったら・・・加奈子はバスルームで手首を切って自殺未遂を・・・。発見が早かったので一命は取りとめましたが、話しかけてもまるで反応が無く、生きる屍のようになってしまいました・・・!」

 一筋の涙が真由美の目から溢れた。

「それで入院ですか・・・しかし、加奈子さんがその状態で、どうして事件の内容が分かったのですか?」
「加奈子が手帳に書き残していたんです、その一部始終を・・・。手帳はトイレのタンクの中に、分かりにくいように黒いビニール袋に何重にも包まれていたので、部屋を捜索した警察の方も発見できなかったようです。私は掃除をしていて、偶然見つけて驚きました。加奈子の、唯一の抵抗だったのでしょう・・・」
「あ、警察には見せたんでしょう?」

 猟華が聞いた。

「ええ、早急に捜査するとは言ってましたが・・・あまり当てにはなりませんね」
「何故ですか?」罪が小首をかしげる。
「犯人の一人が、どうやら警察上層部の人間の息子らしいんです。もう一人は、犯行に使われたマンションの工事をしている建築会社の社長の息子のようで・・・。最後の一人、この男はもっと厄介でして・・・ある県会議員の息子のようです」
「ふむ・・・よくそこまで調べましたね・・・。失礼ですが、どうやったかお聞かせ願えますか?」
「インターネットで業者を調べたり、加奈子の住んでいたアパート周辺で聞き込んだりしました。一番情報を手に入れられたのは街での聞き込みでした。この三人は本当にヤバイ事で有名だったんです」
「本当にヤバイ・・・とは、その三人は他にも何かしでかしていると?」
「あくまで噂ではあるのですが・・・。その三人は高校が同じなのですが、在学当時、担任の女性教師が一人、自殺未遂をしています」
「教師が自殺未遂?」
「その三人にレイプされて脅されたのではないかと噂されています。彼女は何かと連中に注意をしていたそうでして・・・。自殺未遂をする一ヶ月ほど前に、彼女の住むマンションに入っていく三人を見た人物がいます。彼女と三人は、それから暫く高校を休んでいます」
「加奈子さんと同じ、という事ですか」
「ええ・・・。その後、彼女は教師をやめ、郷里に帰ってしまいました。彼女だけではなく、この三人の身近な女性が何人も同じパターンで転校したり、引っ越ししたりしています。・・・まさかとは思うのですが・・・行方不明になっている女性もいるようです」
「なるほど・・・ちょっと尋常ではありませんね・・・。その手帳に、犯人達の名前などは書かれていたんですか?」

 真由美はバッグの中から、数枚の紙を取り出して罪に手渡した。

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト