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ご都合主義な官能小説
「こんな都合のいい話あるわけねーじゃん!」 「いいんです!そーいう小説なんですから!(力説)」www 基本的にハッピーエンドの官能小説を書いてます。 座右の銘は『ご都合主義万歳!』www

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 翌日。
 久留間探偵事務所の中では、所長の罪が頭を抱えて呻いていた。

「あったまいてぇ~・・・」
「はい、お水とお薬。罪さんお酒弱いのに、あんなに飲むからですよ」

 猟華が二日酔いの薬と、湯飲み茶碗に水を入れて罪の目の前に置いた。
 湯飲み茶碗には達筆な字で『万枚祈願』と書かれている。
 蜜巳がパチスロの景品で入手した物だ。
 この事務所の隣室は罪の住居でもあるのだが、そこには蜜巳が景品として入手した物があちこちにあったりする。
 スロット型貯金箱や、脂肪測定器付き体重計、パチンコ型の小型温冷蔵庫、エビやアンコウが描かれた壁掛け時計など。
 パチンコもパチスロもやらない罪にとって、やたらにカラフルで自己主張の強い物ばかりなのが少々不満だったりするのだが、折角取って来てくれた物を無下に断るのもなんなので使っている。
 なお、羽夜はその隣室でまだ眠りこけていた。

「・・・蜜巳に飲まされたんじゃないか、俺は悪くない」
「あ、そうでしたね。・・・我慢できないようなら、アルコール分“抜き”ましょうか?」
「いや、二日酔いごときでお前達の世話になるのもな。頼りすぎるのは良くない」

 二日酔いの薬を水で飲みながら、罪は小声で言う。

「ん、そうですね」

 猟華が微笑む。
 罪は猟華たち三人を自由に出来る絶対的な力を持っているが、それを使う事は滅多に無い。
 彼は分かっているのだ、堕落こそが自分にとって最大の敵だという事を。
 自らを律する強い心を持った罪だからこそ、自分達は彼と契約を結んだのだ。
 それは、猟華も他の二人も罪と出会ってから幾度となく感じた事だった。

「蜜巳は“見つけた”かな?」罪が眉間の辺りを指で押さえながら聞いた。
「あ、加奈子さんの住んでいた部屋の中の“残念”を拾って、それを辿っていったら正に真由美さんが突き止めた三人の家に行き当たりました。今、そこから更に辿って逃走先に向かっています」
「早目に見つかりそうなのはいいとして・・・問題は真由美さんか。まずい事考えていそうだよなぁ」
「ん、そうですけど、私がフォロー入れますから」
「そうだな、頼むわ」

 座っていた椅子をクルリと回し、罪は窓の外に目をやる。
 真夏の日差しに容赦なく照らされた街並みは、陽炎の中に揺らめいていた。
(ん~あいつかな?・・・念の波動が同じ、どうやら間違いないね)

 罪と猟華が事務所で話をしていた頃から数時間後。蜜巳はあるパチンコ店の中で一人の男を見つけ出していた。
 依頼された三人の男の一人、『ヒロ』と呼ばれている男だ。
 年齢は二十歳前後。髪を金髪に染め、鼻と耳にピアスをし、腕には炎のようなタトゥーが覗いている。いかにもちょっとドロップアウト気味の若者、といった男だ。

(秘宝伝の設定六確定台打ってやがるしぃ~!六千枚オーバーかよ、ムカツク・・・ん?)

 背後から苛立たしげな波動を感じた蜜巳がそっと振り返ると、店員らしき男がヒロを横目で見つめていた。

(なんだろねぇ?・・・“読んで”みるか)

 蜜巳は台を眺めながら歩き出し、その店員の後ろを通り過ぎた。
 その瞬間に、彼の思考を“読み取る”。

(クソガキが。毎度高設定台の情報をせびりやがって!親が警察の関係者だからって・・・だが、裏基盤の事を公にされたら・・・クソッ、弱みに付け込みやがって・・・)
(・・・な~るほどね。弱みを握られて、情報を横流しさせられてるのか。ま、自業自得だね、客から搾り取る事ばかり考えてるからそうなるのさ)

 自分も時折“力”を使ってズルをしている事は棚に上げ、蜜巳は心の中でせせら笑った。

(さぁて、後は今の住処を突き止めれば済むけど・・・それじゃあ、面白くないよねぇ~♪)

 蜜巳は口元に薄笑いを浮かべながら、ヒロの隣に座って打ち始めた。
 チラリと蜜巳を見たヒロは、その巨乳に目を見張った。
 胸元が大きく開いている為、上から見ると谷間が深くまでよーく見えるのだ。

「キミ、スゴイ出してるねぇ~!腕に自身ありってヤツぅ?」
「え?あ、い、いや、この台は設定六だから、よほど運が悪くなきゃ誰でもこれぐらいは・・・」

 蜜巳に突然話しかけられたヒロは少々面食らったようだが、美女に声をかけられる、という今までにない体験にドギマギしていた。

「そんな事無いよぉ。あたし、他の店の新装で秘宝伝の六打った事あるけど、最初ちっとも出なくて投資ばっかりかさんじゃってさ!夜からやっと出始めて、結局ショボ勝ちだったもん」
「あ~、そりゃ、打ったの新装初日じゃねぇ?」
「当たり!新装初日!何で分かったの?」
「多分、ストック無しの新装だったんだよ。それじゃあ出ねぇよ」
「え~、そういうモンなの?お店の出す気あるかと思って頑張ったのに・・・」
「甘いって、店だって商売なんだからよ」
「はぁ~あ、今更ながら損した気分だわ・・・キミみたいに詳しい彼氏でもいたら良かったのになぁ」
「うぇ!?あ、ま、まぁ、そこそこ詳しいけどさ・・・え」

 蜜巳はヒロの右手を掴むと、素早くメモを握らせた。
 そのまま、彼の耳元で囁く。

「あたし、今晩ヒマなんだぁ。よかったら電話して?付き合ってくれたら、お礼にあたしも色々してアゲル・・・ふふ」
「あ・・・うぇ・・・」

 囁かれた瞬間、ヒロの背中に撫でられるような寒気が走った。
 だが、不快なものではない。寒気が体に広がると、何とも言えぬ快感がヒロの全身に広がっていく。
 あっという間に股間が屹立し、心臓は陸上競技を終えた直後のように拍動を早め、呼吸はどんどん荒くなっていく。

(な、なんだ、これ・・・き、気持ちいい・・・!この女、何だか分からねぇが・・・ヤリてぇ・・・!この女とヤリてぇ!)

 ヒロは心の中で呟くのを通り越し、そう叫んでいた。この状態が続けば、さっさと遊戯を終了して蜜巳をホテルにでも連れ込もうとしていただろう。
 それを見越したように、蜜巳はさっさと立ち上がった。

「それじゃあ、頑張ってね。オネーサン応援してるから、んふふ・・・」
「え、え?あ・・・ちょ・・・」

 蜜巳は出口に向かって歩き出す。右手を上げて呼び止めようとしたヒロは手の中に携帯電話の番号が書かれたメモに気付き、内容をチラリと確認してから大事そうにポケットに入れた。

(ひょ~、マジかよ!逆ナンなんて初めてだぜ!シンとトウゴにはゼッテー秘密だな、もったいねぇ!俺一人でたっぷり楽しませてもらうぜ!この台の調子なら、遊ぶ金には困らねぇしな!)

 ヒロはだらしなく口元を緩め、上機嫌で遊戯を続ける。

(あの加奈子ってクソ女、自殺未遂なんてしやがって。そのせいで俺たち三人共は暫く旅行に行くように親父に言われた時はムカついてしょうがなかったけど、こんな役得があるとはなぁ!)

 自分達のやった事に対しての罪悪感は、まるで無いようだ。
 このヒロという男の父親は、ある県警のかなり上の方の役職についている人物である。
 この父親は残る二人のシン、トウゴの父親たちとも相談し、それぞれの“力”を使って息子達の犯罪を隠蔽し続けていた。
 それだけではなく、幾人かの女性は自分達でも毒牙にかけ、秘密裏に“処理”していたのだ。
 この親にしてこの息子あり、と言った所であろう。
 ともあれ、夜の七時ごろに遊戯を終えたヒロは早速蜜巳に連絡をいれ、二人でファミレスで食事をとった後ラブホテルに直行していた。


「わぁお♪なかなか立派じゃない。んふ、あたしの舌技にどこまで耐えられるかな~?」
「へっ!俺だって自信はあるんだぜ、そう簡単に・・・!うっ!う・・わ、うわあぁ・・・」

 シャワーを浴び終わった二人は、第一ラウンドに突入した。
 まずは蜜巳の先制攻撃、濃厚なフェラチオからだ。
 相応に自信のあったヒロの顔が、だらしなく崩れてゆく。
 全身の力が抜け、ベッドに仰向けに崩れ落ちる。

「んっ・・ちゅぶ、ちゅむ、ぶじゅぅっ!・・んはぁぁぁ・・・むく、ぐぅむ・・ちゅううっ!・・・はぁ・・んふふ、ど~お?もう出したくなっちゃったでしょ?」
「う・・ウソ、だろ・・・フェラ、だけで、こんな・・・!」

 早々に勝負はついていた。
 ペニスを銜えられた瞬間、そこから蜜巳の口内の熱が全身に広がったように感じた。
 何だ?と思う間もなく、次に肉棒に加えられた刺激の全てが途轍もない快感の奔流となって全身を駆け巡る。
 亀頭を舐め回されるだけで全身の骨が硬度を失うような・・・肉鞘に舌を這わされるだけで全身の肉が蕩けてしまうような・・・。
 今まで何人もの女を陵辱してきたヒロも、こんな快感を味わうのは初めてだった。

「んふ、んふふふふ・・・!出したいでしょう・・・?白い精液を吐き出したいでしょう・・・?良いわよ出して。でも、出すのはこっちよ」

 立ち上がった蜜巳は自由の利かないヒロの顔の上に跨ると、眼前で自分の花弁を左右に広げて見せ付けた。
 そこは既に愛液が滴り落ちる程に濡れている。
 そのあまりにも淫妖な光景と、花弁から放たれている香気を嗅いだ瞬間、ヒロの脳髄は焼かれ、まともな思考は出来なくなっていた。

「う、ぉ・・あ・・・!」
「ほら、あたしのココにあなたのオ○ンチン突っ込みたいでしょぉ・・・?あたしのオ○ンコの中をグチュグチュにかき回して、い~っぱい中出ししていいのよ・・・?でも、その前に・・・あなた、今何処に住んでるの?」
「う・・あ・・え、駅前の・・・ネオワンライフってマンスリーマンション・・・!い、入れてぇ・・・出してぇ・・・!」
「まだよ、部屋の番号は?シンとトウゴは一緒なの?」
「うぁ・・・お、俺は501号室・・・二人は俺の部屋の、両隣に・・・!は、早く入れさせてくれぇ・・・!」
「んふふ、良いわよ・・・!ほぉら・・・!」
「う・・わ・・・うぁあおおおぁ・・・!」

 蜜巳は騎乗位でヒロのモノをずぶずぶと銜え込む。
 フェラチオされた時を遥かに凌ぐ快感がヒロを襲い、全身を駆け巡り、僅かに残っていた理性の欠片が弾けとんだ。
 蜜巳は激しく腰を振り始め、容赦なくヒロを“貪り”始める。
 いつの間にか、蜜巳の瞳は金色に輝いていた。

「んふ、んふふふぅ・・・!いいわぁ・・・!いいわよぉ、あなたのオ○ンチン、中々いいわぁ・・・!んふふっ、ふふふふふっ・・・!」
「うぉおぅ!おお、おぁ、うぉあ、おぅ、お、おおおぉぅおおお!!」

 グチュッブチュッズジュッ・・・。
 蜜巳の淫肉がヒロのペニスをしゃぶり、締め付ける。
 その度にヒロは獣めいた雄叫びを上げ、快感に翻弄されていた。
 今のヒロは、蜜巳が快感を得る為の道具に過ぎなかった。
 ペニスがヴァギナを蹂躙するのではない、ヴァギナがペニスを“食らって”いるのだ。
 亀頭も肉棒も、蜜巳の膣肉からの愛液で“蕩けて”“消化”され、膣内の肉は溶かされた肉を吸い上げるように蠢く。それはヒロにとって天上の快楽と感じられていた。
 数分と持たず、ヒロは蜜巳の中へ射精していた。

「うお、おおぅ、ぐおおぅおぉっ!!」
「んっ・・・!中で、出てる・・・!」

 蜜巳の子宮内に、噴射するような勢いで精液が注ぎ込まれた。
 射精している間にも精液を一滴残らず搾り取ろうとするかのように、膣内の肉が蠢き、ペニスを締め付ける。
 ただ一度の射精で、全ての精液を残らず吸い取られたような激しい疲労がヒロを包み込んだ。

「んふぅ・・・。ふふ、精液熱くて・・“美味しい”わぁ・・・!ふふふ・・まだまだ終わらないわよ・・・?んふっ、んふふふ・・・!」

 蜜巳の膣肉が蠕動し、力を失いかけたペニスを再び硬化させる。
 ペニスに余力など残ってはいない、強制的に勃起させられたのだ。
 蜜巳は容赦なく腰を振り始める。

「ほぉら、ほぉら・・・頑張りなさい・・・。そうね、後二回で許してあげる・・・!ふふ、んふふふ・・・!いいわぁ・・・!」
「うぐぅお、おおぉ・・う、お、おぁぁぁ・・・!」

 ヒロの声は、先程よりも力が失われていた。
 一度だけでこの疲労だ、後二回も射精したらどうなるのか・・・?
 思考が停止しているヒロには、思いつく事も出来なかった。

 翌日、蜜巳は一足先にラブホテルを出て事務所に連絡を入れた。
 獲物の住処が分かった、と。
 すぐに真由美に連絡が行き、彼女と猟華、羽夜がこちらに向かう事になるだろう。
 ・・・その頃、ヒロはどうなっていたかというと。
 ホテルのベッドの上で、全身素っ裸のまま、意識を失っていた。
 肌は張りと艶を失ってカサカサに乾き、一晩で数キロは体重が減ったかのように見えた。
 それでも、ヒロの顔は笑っていた。
 この上も無い、幸せそうな笑顔で。
 この後、彼は三日間ほど仮の住まいであるマンスリーマンションでほぼ寝たきりで過ごし・・・。
 四日目の夜には、真由美たちが蜜巳と合流していた。


 (4へ続く)

テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

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