猟華と罪は機関の作業員達と別れると、春奈のいる避難所へと向かった。
距離はかなり離れていたが、魔力の充実した猟華が罪を抱えて夜空を駆け、二十分とかからずに辿り着いた。
時刻は日付が変わり、深夜二時。
避難所の中も、多少は寝付けずに起きている人がいるが殆どの人間が眠りについている。
・・・筈だが、何人かの人間があちらこちらで走り回っている。何かを慌てて探し回っているようだ。
よく見れば、彼らは猟華や春奈のボランティア仲間だった。
猟華の胸に、得体の知れない不安がよぎる。
「罪さん、ちょっと待っていてもらえますか? 何だか様子が変です」
「・・・分かりました」
罪にも避難所の様子がおかしい事が分かり、少し離れた物陰に隠れる事にした。
小走りに避難所に向かった猟華は、手近な人間を捕まえて事情を聞いてみた。
「あ、すみません。騒がしいようですが、何かあったんですか?」
「ああ、ボランティアの女の子が一人、姿を消しちまったそうなんだ」
猟華の呼吸が一瞬止まった。
距離はかなり離れていたが、魔力の充実した猟華が罪を抱えて夜空を駆け、二十分とかからずに辿り着いた。
時刻は日付が変わり、深夜二時。
避難所の中も、多少は寝付けずに起きている人がいるが殆どの人間が眠りについている。
・・・筈だが、何人かの人間があちらこちらで走り回っている。何かを慌てて探し回っているようだ。
よく見れば、彼らは猟華や春奈のボランティア仲間だった。
猟華の胸に、得体の知れない不安がよぎる。
「罪さん、ちょっと待っていてもらえますか? 何だか様子が変です」
「・・・分かりました」
罪にも避難所の様子がおかしい事が分かり、少し離れた物陰に隠れる事にした。
小走りに避難所に向かった猟華は、手近な人間を捕まえて事情を聞いてみた。
「あ、すみません。騒がしいようですが、何かあったんですか?」
「ああ、ボランティアの女の子が一人、姿を消しちまったそうなんだ」
猟華の呼吸が一瞬止まった。
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