「お帰り、魅音」
「お母さん!? どうしたの急に」
興宮から自宅まで急いで戻ってきた魅音は、母親の園崎茜が居る事に驚いた。
「圭一君と上手くいってるのか気になってねえ。で、どうなのさ、最後までいったのかい?」
「な、な、なに言って・・・!」
「いいんだよ、隠さなくても。あたしは応援してるんだよ? 圭一君は中々見所がある子だからね、あんたの相手には勿体無いくらいさね。実際、どこまでいったのさ?」
茜は笑顔で魅音の顔を覗き込む。
興味津々といった感じで、実に楽しそうである。
「お、お母さん! う~・・・そ、その・・・まだ何も無いっていうか・・・」
「そんな事じゃないかと思ったよ。あんた、それでもあたしの娘かい? 惚れた男の一人や二人、さっさと物にしちまいな」
「私はお母さんほどの度胸は無いの!」
「やれやれ。で、今日も行くんだろ?」
「そうだけど・・・」
「じゃあ、今日で決めちまいな」
「え!?」
「今日はあたしが家にいるからさ、何も心配しないでお泊まりする覚悟で行ってきな。もう日が無いんだろ? こんなチャンス、滅多に無いんだから」
「お、お母さん・・・」
見詰め合う母と娘。
母の眼には、『分かっているわ、何も言わなくていいのよ』という慈愛の光が宿っている。
が、娘の眼はその裏にある物を見抜いていた。
「お母さん・・・実は面白がってるでしょ」
「あれ、ばれたか」
「もぉ~・・・!」
楽しそうに笑う茜を見て、魅音は頬を膨らませた。
「お母さん!? どうしたの急に」
興宮から自宅まで急いで戻ってきた魅音は、母親の園崎茜が居る事に驚いた。
「圭一君と上手くいってるのか気になってねえ。で、どうなのさ、最後までいったのかい?」
「な、な、なに言って・・・!」
「いいんだよ、隠さなくても。あたしは応援してるんだよ? 圭一君は中々見所がある子だからね、あんたの相手には勿体無いくらいさね。実際、どこまでいったのさ?」
茜は笑顔で魅音の顔を覗き込む。
興味津々といった感じで、実に楽しそうである。
「お、お母さん! う~・・・そ、その・・・まだ何も無いっていうか・・・」
「そんな事じゃないかと思ったよ。あんた、それでもあたしの娘かい? 惚れた男の一人や二人、さっさと物にしちまいな」
「私はお母さんほどの度胸は無いの!」
「やれやれ。で、今日も行くんだろ?」
「そうだけど・・・」
「じゃあ、今日で決めちまいな」
「え!?」
「今日はあたしが家にいるからさ、何も心配しないでお泊まりする覚悟で行ってきな。もう日が無いんだろ? こんなチャンス、滅多に無いんだから」
「お、お母さん・・・」
見詰め合う母と娘。
母の眼には、『分かっているわ、何も言わなくていいのよ』という慈愛の光が宿っている。
が、娘の眼はその裏にある物を見抜いていた。
「お母さん・・・実は面白がってるでしょ」
「あれ、ばれたか」
「もぉ~・・・!」
楽しそうに笑う茜を見て、魅音は頬を膨らませた。