「うっ・・・だ、誰か・・・!」
「!?」
仮設トイレから戻る途中、声が聞こえたような気がして春奈は立ち止まった。
少し離れた所にある、地震で倒壊しかけていた廃屋の方からだった。
彼女は恐る恐る声をかける。
「誰か・・・いるんですか・・・?」
「た、助けて・・・」
「!!」
弾かれたように春奈は廃屋へと走った。
足場が悪い上に光が殆ど無い場所だった為、何度も転びそうになりながらも廃屋にたどり着く。
中を覗き込むと、男が一人、うつ伏せになって倒れていた。
「!?」
仮設トイレから戻る途中、声が聞こえたような気がして春奈は立ち止まった。
少し離れた所にある、地震で倒壊しかけていた廃屋の方からだった。
彼女は恐る恐る声をかける。
「誰か・・・いるんですか・・・?」
「た、助けて・・・」
「!!」
弾かれたように春奈は廃屋へと走った。
足場が悪い上に光が殆ど無い場所だった為、何度も転びそうになりながらも廃屋にたどり着く。
中を覗き込むと、男が一人、うつ伏せになって倒れていた。